おはようございます。
世界×教育で教育迷子から脱出し、真の才能を発掘し伸ばす!
貴方と子どものHappy Lifeをプロデュースする、教育迷子のコンサルタント、Masamiです。
先日、漫画家のヤマザキマリ氏の著書を読了したことを記事にしました。
私は良いなぁと思ったら、その人の他の著書も読む人。
同じくヤマザキマリ氏の著書を探していたら・・・またまた面白そうな本を見つけました!
それがタイトルにもある、
『その「グローバル教育」で大丈夫?~世界で子育て実践母の爆裂トーク~』
です。
この本はヤマザキマリ氏と同じく海外で子育てをしている小島慶子氏との共著になります。
目次
「これから国際化がますます進んでいくから、グローバル教育は大事だよね!
子どもにやらせなきゃ!」
と思っている貴方に、ここで質問です。
そもそも「グローバル教育」とはなんでしょうか。
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答えは出ましたか?
「グローバル教育をやろう!」
と思っていても、グローバル教育とは何か、どんな教育か、ということが分からなければ、当たり前ですが子どもに適切な教育は与えられません。
ましてや、子どもが貴方の思い描いた成長をたどることなどあり得ません。
なぜなら、グローバル教育が何かということが分からなければ、手段(どんな教育をするべきか)がぼんやりするし、こんな大人になってほしい、という目的(教育の先にあるゴール)もぼんやりしてしまうからです。
結果、お金も時間も使ったのに・・・と後悔してしまうことにも繋がりかねません。
だからこそ、グローバル教育とは何かということも含め、”教育の軸”はしっかり持っておくべきなのです。
では、グローバル教育とはいったい何なのか。
「グローバル教育=欧米へ行くこと、英語力を身に付けること」
と思っているなら、要注意です!
グローバル教育という言葉は、実はちょっと難しい言葉。
グローバル化なんて先進国だけじゃないか!というご指摘もありますが、この本でもせかいくでも、
『グローバル=地球人』
という意味合いで使用しています。
そうなると、グローバル教育が欧米へ行くことでも、英語力を身に付けるだけでもない、ということを分かっていただけるのではないか、と思います。
そう、グローバル教育とは
『世界中どこでも生きていける人になる』
ということなのです。
ここで、3つのグローバル教育の誤解を、ヤマザキ氏、小島氏の言葉と共に解いていきましょう。
日本だとどうしても、
「海外留学をして海外(国内も含む)の一流大学に進むことがグローバル教育の成功」
と捉えられてしまいがち。
それは本の中でもヤマザキ氏、小島氏ともにいっています。
ヤマザキ氏:「私の違和感の核にあるのは、子どもを有名教育機関に入れることが親のステータスになっているという点です。
ヨーロッパでは、教育機関はあくまで自分の専門分野を磨きたい人が勉強しにいくところであって、親の子育ての成功を意味するものでは全然ないですね。
<中略>
日本では子育ての成功の基準が「どこの教育機関に入れたか」に極端に偏っていますね。
日本という国から一歩外に出ると、なんの効力も持たないものなのに。」
小島氏:「学歴は、それを忘れることのできる人になって初めて”身になった”ってことですしね。
まして、”その学校すごいね”って言ってくれる人なんて広い世界のごく一部ですから。」
※抜粋:その「グローバル教育」で大丈夫?
どの大学に進むかよりも、”なぜ”その大学に進むのか、という目的を子ども自身がしっかり持てるようになることの方が、教育の成功といえることなのです。
前述したように、グローバル教育とは「世界のどこでだって生きている人になること」だといいました。
日本でグローバルというとどうしても先進国・欧米のイメージが先行してしまいますが、そうではありません。
小島氏:「「わが子にグローバル教育を与えたい」という気持ちの根源をたどると、「自分の子どもを何としてでも生き延びさせたい」という思いであるはずなんですよね。
だとすると、「どこでも生きていけるよ」という力を与えていくほうが圧倒的に親切ではないでしょうか。
<中略>
ダライ・ラマ14世がたしか来日した時に受けていたインタビューの中に、すごくいいなと印象に残ったメッセージがあるんです。」
ダライ・ラマ14世:「日本の教育水準はとても高くて、質もすばらしい。
日本で暮らし、普通に教育を受けるだけで、世界で活躍出来る人になれるでしょう。
<中略>
私が言う『世界』というのは欧米だけではありません。
アジアもあります。
アフリカもあります。
世界で活躍出来る舞台は欧米だけではないと視野を広げられれば、今すぐにでも日本人の若者に来てほしいと待っている地域は世界中にいくらでもありますよ。」
小島氏:「これだ!と思いました。「欧米だけが目指す世界だ」という枠さえ取っ払えば、可能性はいくらでも広がっていくんだと。」
ヤマザキ氏:「欧米の「欧」の中でもかなり国を限定して世界を見ているのが日本の現状ですからね。」
※抜粋:その「グローバル教育」で大丈夫?
このお話しには本当に共感しました。
世界は欧米だけではないのです。
グローバル教育というとどうしても「海外生活をすればAll OK!」というようなイメージがありますよね。
もちろん、海外生活をすることは体験としてもとても良いものになるとは思います。
けれど、海外生活をすればグローバルになれる、というのは思い込みだとヤマザキ氏、小島氏はいいます。
ヤマザキ氏:「外国に行けば「多様性に富んだ生活」が送れるかというと、全然そんなこともない。
<中略>
海外に行っても、「非グローバル生活」は簡単にできちゃいます。
本当のグローバリゼーションというのは、うちの息子が通っていたような、議員の子どももいれば親が刑務所服役中の子どももいる”ごちゃまぜ”の世界でしょう。
そんなごちゃまぜ世界は、ポルトガルでもアメリカでもシリアでも日本でも、その気になればどこでだって体験できる。」
小島氏:「「うちの子に広い視野を!」と高いお金を出してボーディングスクールに通わせても、実は限定的な広がりにしかなっていない。」
ヤマザキ氏:「日本でもちょっと地域を変えれば、様々なコミュニティに出会えますから。
「海外に行けばグローバル生活が出来る」というのは幻想で、「日本にいるとグローバル人材になれない」というのも思い込み。
どこに行っても、やろうと思えばグローバル体験は出来ます!」
※抜粋:その「グローバル教育」で大丈夫?
本当に、その通りなのですよ。
いかがでしたか。
グローバル教育の根本にあるものはどんなものか、ということがなんとなくでも分かっていただけたのではないでしょうか。
この根本をしっかり押さえた上で、お子様に合った教育選び、関わり方をしてみてください。
本の中にも出てきましたが、子どもの教育に熱心なのは、
「自分の子どもを何としてでも生き延びさせたい」
という愛情があるからだと思います。
この愛情・情熱は決して”限定的な世界で子どもが生きられるようにすること”、ではなく、”世界中のどこでだって生きていけるようにしてあげること”、なのではないでしょうか。
そしてそのためには、親である貴方自身が「世界のどこでだって生きていける」という感覚を実感として持ち、その姿を見せることも大切。
なぜなら、子どもは親の鏡、子どもは親の背中を見て育つ、からです。
これは世界で子育てをしているお二人の言葉でもあります。
小島氏:「親が「ああでもこうでも、どっこい生きていけるんだよ」と言えるといいんですね。
親自身が人生と格闘している姿を見せる。
それを目の前で見た子どもが「生きるって大変だけど、楽しそう」と思えれば十分なんですね。」
ヤマザキ氏:「そう。大人も子どもも自分の人生を大いに楽しむ。
傍目にはみっともなくたっていいから、生まれてきたことを出来る限り謳歌しないと。」
※抜粋:その「グローバル教育」で大丈夫?
貴方自身も貴方の人生を思いっきり楽しんでくださいね!
子ども&貴方の可能性は無限大!
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