さて、先日は「箸をいつ、どのように子どもに教えたらいいかわからない」というお悩み相談から、”スプーン・フォークの持ち方によって箸を導入し始める時期を考えること、箸を持つ前にスプーン・フォークを正しく持てるようになることが大前提”だという話でしたね。
→(「お悩み相談:お箸の持ち方、いつ・どうやって教えたらいいの?~スプーン・フォーク編~」)
今回は本題として、箸の持ち方をどのように練習させたらよいのかということを学びます。
目次
スプーン、フォークを正しく持てるようになり、いざ箸へ!となったら、いきなり2本持たせるのでなく、1本から練習を始めましょう。
なぜなら、いきなり2本持たせてしまうと、子どもにとってハードルが高くなり、挫折してしまうことが多いからです。練習に付きあう親も疲れてしまいます。
手順としては・・・
1. 鉛筆を持つように人さし指と中指と親指で1本のお箸を持つ。
2. お箸を上下に動かす(箸先が上下するように)練習をする。
このように行うとよいと思います。練習では数字の1を書くつもりで行いましょう。
1本に慣れてこの練習が上手になったら、2本で挑戦してみましょう。
次に大事なポイントとしては、『食事中に練習させない』ということです。
「箸は食事に使うのだから、食事中に練習させないでどうするの?」
と思った方もいるかと思います。
しかし、練習を始めたばかりの初期のころは、食事中に練習をするのは避けましょう。
なぜなら、『食事に課題を持ち込むと、楽しく食べることができなってしまうから』です。
親も、練習が始まると気合が入ります。
正しく使えないとどうしても注意をしてしまい、子どもが箸ばかり気にして食事が疎かになったり、食事中に何度も注意されて食事の時間に対して楽しいと思えなくなってしまいます。
結果として、”箸嫌い”になることも・・・親の「頑張って箸を使って食べてほしい」という気持ちが強すぎると、かえって失敗することが多いということを覚えておいて下さいね。
では、食事の時以外に練習するツールとして、箸の練習を遊びに変えてしまいましょう。
用意するのは割りばし(子どもサイズ(3/4くらい)にカットするとベスト)、スポンジ(小さい四角に切っておく)、お皿の3つだけ。
これらの材料で、お箸を使って、スポンジをお皿に移動させるゲームをやってみましょう!
最近ではお豆をつまむゲームもありますが、2歳でチャレンジするにはちょっと難しい可能性も。
その点、スポンジは柔らかく滑りにくいので子どもでもつまみやすくなっています。
つまんだ感触も良く分かるので、お箸の練習には最適です!
いかに早く、いくつ運べるか?親御さんも一緒になって楽しんでいるうちに、子どもはお箸を使うのが楽しくなってきますよ!
そうなればしめたもの。
食事中にも楽しんで箸を使ってくれるようになると思います。
いかがでしたか?
お箸がキレイに使えることは一生の財産です!
お箸にチャレンジする時期がきて、食事中に使っても良い段階がきたら、みなさんおなじみの『エジソン箸』もぜひ活用して、正しい箸の持ち方を身に付けさせてあげて下さいね。
大切なのは導入時期を把握することと、練習は楽しく!です。
親御さんもストレスを感じることなく、進めてあげてくださいね。