先日、子どものどもりに関するお悩み相談の記事を書きました。(→「お悩み相談:「子どものどもりが気になるのだけど・・・」)
その中で、ちらっと登場したのが『ことばの教室』。
今日は「ことばの教室ってなあに?」という質問を受けましたので、お答します。
目次
ことばの教室とは、その名の通り、”言葉”に関することでちょっぴり改善が必要な子どもたちが通う教室です。
幼児音、どもり(吃音)、言葉がなかなか出ないなど、様々な症状を持つ子が週に1度くらいの頻度で通っています。(個人差あり。)
通うきっかけとしては、小学校入学前に行う「就学児検診」で”言葉”の項目にひっかかったから、なかなか言葉を発しない(言葉の発達が遅い)からなど様々です。
個人の経験からお伝えすると、脳としての発達障害はなくとも、”言葉”でひっかかってしまうことは、割合としては多いような気がします。
ことばの教室での指導は、「言語聴覚士」という資格を持つ専門家によって行われます。
そこでは様々なことを通して、問題の改善・克服を行っています。
具体的にどのようなことを行っているのか、確かなことは言えませんが、以前担任をしていた子で何人か、ことばの教室に通っていた子がいます。
ことばの教室ではどんなことをやったのか、幼稚園や保育園の先生と共有することも大切にしていて、いつもことばの教室での記録ノートに目を通して、コメントを残すのも私の仕事でした。
その中で興味深かったのは・・・
・べーっとだした舌の上にグミをのせて、落とさないようにする練習
・繰り返し同じ1音を発音する練習(例:「い」、「い」、「い」など。上手に発音できたら1回1回、丸がつく)
・口の形を真似する練習
・パズル
など、大人の私から見ても、楽しんで行えるようなものばかりでした。
(実際、通っていた子は楽しかったようです。)
特に幼児音(「つ」が「ちゅ」になる)、言葉がなかなかでてこないということなどは、舌が上手く使えないことが原因のようで、舌の筋肉を動かして鍛え、上手く舌を使えるように促していました。
これは私の仮説ですが、舌や口周りの筋肉が上手く使えないと、言葉がスムーズに出てこないのではないかと思っています。
柔らかいものばかり食べたり、大人がすべて先回りして子どもの言うことを遮ってしまったり・・・など、口周りの筋肉を使う・鍛える機会がないと、言葉がなかなか出てこないのではないでしょうか?
また、家族間でどもりや幼児音があると、それを聞いている子どももどもりやすかったり、幼児音が抜けなかったりします。
ことばの教室へ行くことは恥ずかしいことでもなんでもありません。
そのようなことが見られた場合には、1度ことばの教室へ相談しにいってみてくださいね!