海外の方と接していると以外に多いのが『ベジタリアン』の方。
中でも、『ビーガン』と呼ばれる完全菜食主義者の方が私の周りには多いです。
そこで生まれたふとした疑問・・・
「子どもがベジタリアンだと成長に影響があるのか?」
今日はこのことについてせまります。
目次
ベジタリアンとは”野菜ばかり食べる人=菜食主義”・・・と思われがちですが、実はそれはちょっと違うようです。
ベジタリアンの”ベジタ”はベジタブル(野菜)から由来する言葉ではなく、VEGETUS(ラテン語で活気有る・生命力に満ち溢れた)と言う語源から来ています。
そのため、野菜ばかり食べる人=ベジタリアンではなく、ベジタリアンとは”健康で活力のある人”と言う意味なのです。
健康で活力ある人間になるために、身体に悪いとされている肉食を避けている人がベジタリアン。
つまり、肉食をしていなければ、野菜を食べていなくてもベジタリアンです。
ベジタリアンの中には、
・肉類に加え卵・乳製品なども一切食べないビーガン(ピュアベジタリアン)
・植物性食品と卵を食べるオボベジタリアン
・植物性食品と乳製品を食べるラクトベジタリアン
などのタイプがあります。
さて、ベジタリアンの食事は健康そうな反面、それできちんと栄養をとるには意外と難しいと言われています。
アメリカ・カナダの栄養士学会は、「各栄養素の理解ができる、専門の栄養士レベルの知識があるならば推奨できる」と言っています。
なぜなら、野菜などだけでは、ビタミンB12やビタミンD、Ω3系の油等=αリノレン酸、EPA、DHA、などが不足しがちになっていまうからです。
アメリカ・カナダの栄養士学会でも、知識があってもこれらをサプリメントから摂取することを進めています。
ベジタリアンは、健康的に実施するのは意外に難しいのです。
栄養不足が時には命にも直結する子どもたち。
これらの子どもたちにとっては、ベジタリアンであることは少々考えものかもしれません。
もちろん、きちんと栄養が取れていれば問題ないですが、上記にも記したようにベジタリアンで完全に栄養を取るとなると少々難しい面があるからです。
ベジタリアンで有名なナタリー・ポートマンも、妊娠を機会にベジタリアンを一時中断しています。
成長過程の子どもたちにとっては、バランスよく食べることが体や脳にとってとても大切なのです。
もし親がベジタリアンであっても、子どもが必ずしも同じようになるとは限りません。
親がベジタリアンだからといって、それを子どもに強制するのはよくありません。
子どもには子どもの人生があり、権利があります。
もちろん、食べ物を自ら選ぶ権利も。
もしあなたがベジタリアンなら、子どもの選択を尊重してあげましょうね。
いかがでしたか?
健康そうなベジタリアンですが、それだけで栄養を取るのは意外と難しいこと、成長期の子どもたちには特に注意してあげることなど、
ベジタリアンの意外な話(!?)を少々ご紹介しました。
栄養面は大人になっても気になることですよね。
これから年末年始で暴飲暴食をしてしまう場面もあるかと思いますが、栄養に気を付けて、美味しく、健康に食事を勧めていきましょうね!