兄弟・姉妹がいる方は比較的経験がある『おさがり』。
上の子が使っていたものを下の子が使うという「おさがり」は、下の子にとって”不満だった!”という声も多く聞かれています。
しかし、この「おさがり」をすることで、子どもの成長に何かしらの影響を与えるのでしょうか?
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おさがりは、頻度ややり方によっては、子どもの心の成長に影響を及ぼすと考えられます。
それも、上の子・下の子関係なく。
下の子が不満を持つ気持ちはなんとなく分かる気がしませんか?
”おにいちゃん、おねえちゃんが新しいものを買ってもらえるのに、自分はいつもおさがり・・・たまには自分だって新しいものが着たい!”
自分の欲しいものではなく、強制的に(?)着せられることもある下の子。
このように思うのも当然のことと言えるでしょう。
上の子にはおさがりなんて関係ないと思っている方もいるかもしれませんが、実は、上の子にだって不満が出るときがあるのです。
それは、『おさがり前提』で新しいものが来ることがあるから。
例えば、ずっと使えるように大きめのものを与えられる、性別の異なる兄弟なのに、どちらにも対応できるように中性的な色や柄のものばかり・・・
などです。
おさがり前提では、当然自分の欲しいものとは違うので、心が満たされることは少ないと言えるのです。
経済的にも助かる部分がある『おさがり』。
ですが、なんでもかんでもおさがりにすれば良いというものではありません。
使ったものは、当然それなりの使用感があります。
子どもはとても敏感なので、なんでもおさがりだと、「ちょっと変わった人(家)」だと思われてしまうこともあるのです。
だからといって、おさがりをしない方が良いというわけではありません。
兄弟・姉妹だけではなく、ご近所や友達からも、もらう場合もあるでしょう。
世界に誇れる文化、『もったいない』がある日本では、とても大切な慣習です。
しかし、兄弟・姉妹間でのおさがりは、”どちらも我慢している”部分が少なからずあると思います。(もちろん、大きくなった!と喜んでいる子もいます。)
経済的な面だけではなく、”きちんとあなたを愛しているよ”という意味を込めて、平等に新しいものを与えてあげましょう。
子どもたちも、「自分のためだけに買ってくれた」という経験が出来ると、親に愛されていることが実感でき、心の成長・自立にも繋がります。
こんな小さなことで?と思うかもしれませんが、子どもは常に親の愛情を確かめたいものなのです。
バランスをしっかり取りながら、『おさがり』をうまく活用していって下さいね!
パンツ(下着)と靴下は新しいものにしてあげて!という意見が多いようです。
確かに、子ども同士・兄弟同士とはいえ、パンツをおさがりするのはどうか・・・という気持ちもわかります。
しかし、トレパン(トレーニングパンツ)はおさがりでもよいという人が多かったのです。
生地の厚さも関係があるのでしょうか?
おさがりにしても、様々な考え方があって面白いですね。
Category 専門家コラム 2015.11.13