『発達障害』という病はない!?

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先日、『児童相談所の怖い話』という本をご紹介しました(→「児童相談所の怖い話~あなたの子どもを狩りに来る~ 」)

その著者である、内海先生の本をまた1冊読破しました。

タイトルは、『大笑い!精神医学~精神医学を100%否定する理由~』です。

幼児教育者として発達障害に興味がある私としては、この中の第五章「発達障害なんて、ぜんぶウソ!」が気になり、読んでみることにしたのです。

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精神医学をぶった切り!

前回読んだ本の中でも言っていましたが、とにかく内海先生は精神医学を否定しています。

クスリを飲むからさらに悪くなる、自殺者が減らない、精神医学は支配者にとって都合が良いから社会に浸透し、無知な人たちをいいようにコントロールしている、精神医学は科学的根拠はなにもない・・・などなど、他にもたくさんのことを述べています。

「「医者」という言葉に安心して、医者の出す薬ならどれだけ飲んでも大丈夫だろうと思っているのは大間違い!」

なる言葉には、なるほどなぁと思いました。

『発達障害』は医者が勝手に作った!?

さて、私が一番気になり、この本を読むきっかけとなった章。

ここでは、「発達障害は医者が儲けのために勝手に作ったもの」だと述べています。

私も幼児教育に携わるものとして、著者のいうことには共感する部分もありました。

「病院に行くと必ず何かしらの病名がつけられる」

のは、まさにその通りだと思っています。

こちらが普段の園での様子を見ている限りでは、少しも問題ない子なのに、親が病院に連れていき、「ADHDでした」と薬を飲ませてしまったご家庭も知っています。

これは、親の不安や”おとなしくしてほしい”という「親の都合だ」という著者の意見には納得する部分もあります。

しかし、アスペルガーや自閉症という診断がつくことで、「なぜ、できないの!?」という、”普通の子と違う”という心の重荷が軽くなり、”その子なりのペースに合わせてみよう”とその子自身に向き合うきっかけになることもあります

もちろん、”個性”をなんでもかんでも「発達障害」として片付けてしまうのは違います。

けれど、一概にすべてを否定しても良いものか?

幼児教育のプロから見て、あきらかに重い発達障害を持っている子は、診断を受けることで適切な対応をとってもらえるのでは?

という思いはぬぐえません。

読み終えて思うこと

今、読み終えて思うことは、『多面的な考えを持つこと』です。

精神医学の知らない部分もたくさんありましたし、確かにそうだなと思うところ、事実である部分も多くあるでしょう。

しかし、「ん?このような場合は著者はどう思っているのだろう?」などと、疑問に思う部分もありました。

すべてを鵜呑みにするのではなく、本という良い題材を通して、「私はこう思う」という、『自分で考えていく思考』が大切なのだなと感じます。

それが出来れば、また1つ知識が増えたことになるのですから。

この本は、”なるほど、こんな事実もあるのか!”と勉強になる本です。

自分の知識を広げるためにも、ぜひ読んでみてくださいね!

目次

ざっくり目次のご紹介です。

第一章 精神医学の正体

第二章 知っておきたい、精神医学の歴史と計画

第三章 それでもクスリを飲みますか?

第四章 そして精神医学は社会に忍び込む

第五章 「発達障害」なんて、ぜんぶウソ!

この記事を書いた人

関口真美
関口真美代表
世界×教育=せかいく代表。
元幼稚園の先生で、元インターナショナルスクールの先生。 幼児教育者歴16年以上。
これまで約2,000組の子ども達、保護者と関わってきた経験を持つ。

その中で、子どもの育て方に加え、これから来る予測出来ない時代に向けてどうすれば良いのか分からず、溢れる情報に振り回され、迷い、疲れてしまうご両親の相談に多数のってきたことから、

「よりお子様の特性・ご両親の想いに沿った、且つ、これからの社会を見据えた教育を提供したい」

と思い、
・我が子を”世界人”にするフルオーダーメイド教育コンサル(ペアレントトレーニング)
・旅を通してグローバルを学ぶ実践型グローバル教育(旅行同行)
・国際マナー講師
・セミナー、講演
を行っている。
※世界人=地球上どこでも堂々と活躍出来る人

『子どもが将来、地球上どこでも堂々と活躍出来るように、
まず、人間の土台となる幼少期をしっかり固める。』がモットー。
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