乳幼児期には誰もが経験する『おねしょ』。
たいていは5歳になる頃にはおねしょを卒業することが多いのですが、それを過ぎてもなかなか治らない場合は『夜尿症』
といい、治療をした方が良いと言われています。
なかなかおねしょが卒業できないと、親も子も不安になることがありますよね。
しかし!世界には大人でもおねしょをする国があるのです!
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「やめられない」とは語弊があるかもしれませんが、ケニアでは、日本でいう中学2年生になっても、おねしょをしてしまう子が
いるという話を聞き、「夜尿症では?」と感じていましたが、実は、大人でもおねしょをするという話を聞いて、とても驚きました。
それも、ごく当たり前のことなのだとか。
日本ではあまりない光景ですよね。
では、なぜこのような光景が一般的なのかというと・・・
『おねしょは恥ずかしいこと』という意識がケニアにはないからだそうです。
日本では、「大きくなってもおねしょをするのは恥ずかしい!」という意識がありますよね。
けれど、ケニアにはその意識がない・・・
”おねしょは小さい子どもがするもの”という意識が少なからずあった私としては、”なんて世界は広いのだろう!”と感心しました。
「おねしょ=恥ずかしい」という意識のある国が、「夜尿症」という言葉を使っているのかもしれませんね。
さて、ケニアにはおそらくないであろう、「夜尿症」。
これは、夜間の尿の量が多いか、膀胱の機能が未熟なために、子どもの意思とは関係なく、”無意識に”おこるものです。
膀胱は通常、成長するにつれて機能も発達し、昼間の1.5~2倍の量をためることが出来るようになります。
けれど、この機能が未熟なままであったり、尿の量がとても多かったりすると、寝ている間にためておくことができず、
「おねしょ」という形ででてしまうのです。
これは、子どもの意思とは無関係ですので、子どもを責めるなどの行為は絶対にやめましょう。
多くは15歳頃には治ると言われています。
これは、あくまでも私の推測ですが、ケニアでは無意識におこる夜尿症とは違い、自分の意思でおねしょをしている人が日本より多いのではないでしょうか。
恥ずかしいという意識が薄いケニアでは、例えば夜中にトイレに行きたくなっても”まぁいいか。”
と行かずに、そのままにしてしまうのではないか・・・
もしくは、夜間にトイレに行くということが危険を伴う場合もあるかもしれません。
もちろん、ケニアの子どもたちの中にも、この症状があるのかもしれませんが、日本よりもよほどおおらかに捉えているように
感じます。自然にまかせているのですね。
今回、「おねしょ」という、世界共通で子どもだけがするものと思っていたことが、覆される(!?)事実を知ったことに、驚きを感じつつも、”世界は広いのだなぁ”と改めて学ぶことが出来ました。
おねしょに悩む方々、”世界にはこんな国もあるのだ”と、たまにはゆったり構えてみませんか?
心に余裕ができると、良い方向へ向かうかもしれません。
世界を知るということは、そこから自国について考えられるよい機会でもあります。
ちょっとした文化の違いが、世界をより面白くしてくれるのですね(*^-^*)