よくテレビで放送される、明らかにごみだというものも捨てられず、物に溢れた『ごみ屋敷』。
どうしてこのようなことになってしまうのか、疑問に思ったことはありませんか?
もし、子どもの頃の環境が要因だとしたら・・・
将来、自分の子どもがごみ屋敷にならないためにも、どのようなことに気をつけたら良いのでしょうか?
目次
ごみ屋敷になってしまう原因は諸説あるかと思いますが、最近では『ホーディング』と呼ばれる、モノを集めてしまい、捨てられないという障害だと認識されることが多いようです。
海外でホーディングの研究をされている方によると、
「ホーディングは、強迫性障害(OCD)の亜型として概念化されてきたが、今では、ホーディングはOCDよりも注意欠陥・多動性障害(ADHD)の症状の可能性があることが示唆されている。
中略
ひとことで言うならば、ホーディング障害は、”心に傷を負ったせいで、物に心を奪われてしまっており、大切なことが見えなくなってしまっている不幸な状態”なのだと表現できよう。」
ということです。
1.ADHDの可能性
2.幼少期の心の傷(虐待や愛情不足など)
3.大きな精神的ショックを受けたことによる心の傷(孤独など)
の3つが考えられます。
では、ごみ屋敷ではないですが、「子どもの部屋がとても汚い!」という、最近では”汚部屋”と呼ばれるものになってしまう場合もありますよね。
その原因は何なのでしょうか?
ここでもやはり、ADHDの可能性はあるかと思います。
注意欠陥・多動性障害と呼ばれています。
注意力を維持しにくい、時間感覚がずれている、様々な情報をまとめることが苦手などの特徴があります。
「物を整理する」ということについても、「どのように整理したらよいのかわからない」「すぐに他のものに気を取られてしまって進まない」などという姿が見られることがあります。
これが、「=片づけられない」ことに繋がるのです。
もうひとつの要因としては、「親がなんでもやってしまう」ということがあるのではないでしょうか。
当然のことながら、片付けも、子どもたちは自然にできるようになるわけではありません。
また、ここでも虐待であったり、親との関係にうまくいっていないと、部屋が汚くなるという要因にもなります。
部屋が心を表しているのです。
自分で片付けないと、何がいるもので何がいらないものなのか、判断がつかなくなったり、どのように整理すればよいのかわからない状態になってしまいます。
そのことが、”将来的に片付けるのが苦手、片付けられない”ということにも繋がってくるのではないでしょうか。
片付けの学び方としては、乳幼児期から片付けをきちんと行わせるのが大切です。
1.まずは、「親と一緒に片付けを行うことで、親が見本となる」
この姿勢はとても大切です。
親の行う姿から、子どもは学ぶのです。
親のやり方を見ていると、子どものはその通りに行います。
片付けをきちんと行ってほしいのなら、親自身がきちんと片付けることが大切なのですね。
2.子どもだけでやらせてみる
1.で基本ができると、片付けは親が一緒に行わなくともできるようになっていきます。
この基本は、自転車の乗り方と同じで、”1度覚えたら忘れない”と個人的には思っています。
難しそうなところは手伝ってあげながら、学ばせてあげてくださいね。
いかがでしたか?
少々まとまりが悪くなってしまいましたが、片付けの基本は、「親子一緒に」です。
日本人の美徳の1つである、整理整頓がしっかりとできる大人になれるよう、乳幼児期から片付けを学ばせてあげましょう。
※余談ですが、ごみ屋敷で育った子どもたちが、必ずしも片付けが出来ない大人になるというわけではないそうです。
ごみ屋敷で育って恥ずかしい思いを経験したことなどが、彼らをきれい好きにさせることもあるようです。
まさに、反面教師ですね。