さて、今日は以前書いた子どもの水分量・水分補給についての記事(→「子どもが1日に必要な水分量は○○ℓ!今、スポーツ界でも注目の『ウォーターローディング』とは?」)を読んで、ご相談下さった方がいますのでご紹介したいと思います。
その方のお悩みは…
“子どもの水分補給にはジュースはあまりよくないとあったけど、ジュースの味を覚えてしまい、水やお茶を飲んでくれない!”
というもの。子どもが甘味を覚えてしまったら、どうしたら良いのでしょう?
目次
「でも、脱水症状になるよりは良いかと思い、ジュースをあげてしまっています。」
と相談者の方は教えてくれました。
もちろん、脱水症状になるよりは飲んだ方がいいのは確かです。
けれど、あまりジュースばかり飲むのも糖質や喉がよけいに乾くなどのことがあり、心配ですよね。
“できれば、お茶を飲んでほしい…”
そのお気持ちよく分かります。
けれど、「絶対にジュースはだめ水かお茶じゃなくちゃ!」と極端にならなくても大丈夫です。
子どもにとって、新しい味は『発見』です。
特に、味の濃いものや甘味を感じるもの、美味しい味は喜んで口にしたがります。
(ただ、子どもの栄養面や未熟な体を考えると制限する必要性があります。)
そのため、新しい味を発見してからは、その味をもっと食べたいという思いがあり、他のものを口にしないことがあります。
しかし、子どもが新しい味を堪能し、成長していくと、そのうちまた水やお茶、味の薄いものでも口にするようになります。
あまり神経質にならず“そういう時期なんだ”と構えましょう。
さて、だからといってそのままで良いわけではありません。
「自然に飲めるように、食べるようになるだろう」
と何も工夫しないと、偏食に繋がっていきます。
私が幼児教育の現場で実際に見てきた子では、“フルーツしか食べない、白いご飯しか食べない”など、極端な子がいました。
そうなると、栄養面でも偏りが出てしまいます。
・ジュースをたくさん飲むのなら、食事の時よりはおやつに飲ませる、水分補給の2回に1回はお茶にするなど、回数と時間を工夫する
・食べないかもと思っていても、様々な食材を用意する
・一口でも飲んだり食べたりしたら大いに褒める(大袈裟なくらい)
などの工夫を地道に行ってほしいなと思います。
今はそれらをしても、好きなものばかり欲しがるかもしれませんが、将来ひどい偏食にならないためにも、ぜひ工夫をしながら食生活を支えていって欲しいと思います。
ただ、そうはいっても親が“何とかしなくちゃ、頑張らなくちゃ!”とそれ自体にストレスを感じてしまうの考えもの。
親の負担、ストレスを子どもは敏感に感じとります。
“その結果、ますます上手くいかない…”
なんていうことも。
『ルール』として取り入れたことは変えなくとも、工夫の仕方、偏食への取り組み方などは、日々、子どもと自分の様子を見て調整して見てくださいね。
“親子が楽しんで食に向き合う”ことが偏食防止にも食育にも、重要なことなのですから(*^^*)