開廷!昔話法廷!

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saibanchou

さて先日、「昔話が変化している!」という記事を書きました。(→「昔話の変化、あなたはどう捉えますか?」)

そんな中、NHKのEテレで、とても興味深い番組をやっていましたのでご紹介します。

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その名も…『昔話法廷!』

これは、昔話の中の登場人物たちが、法廷で裁かれるというストーリー。

各回15分の番組です。

ここでは、『3びきのこぶた』『カチカチ山』『白雪姫』の3つの昔話が題材になっています。

それぞれの罪状は?

ではなぜ、この3つの昔話が取り上げられたのか?

それぞれの罪状はなにかというと…

『3びきのこぶた』

このお話の最後は狼が末のこぶたの家に煙突から侵入し、その下にあった鍋に落ちて死んでしまうと言うものですよね。

それが、こぶたの「計画的な殺人なのか?それとも、正当防衛なのか?」を争点にしています。

『カチカチ山』

これは、おばあさんをたぬきに殺されたうさぎが、たぬきを凝らしめようと様々なことを行いました。

それが、「やりすぎではないのか?」を争点に、

「うさぎは情状酌量の余地があり、執行猶予か?それとも刑務所に入るべきか?」

を争います。

『白雪姫』

白雪姫を妬むあまり、おばあさんに化けた王妃は毒リンゴを食べさせて白雪姫殺害を企てました。

しかし、王妃は白雪姫殺害を真っ向から否定しています。

はたして王妃は「有罪なのか?無罪なのか?」

これが、争点になっています。

分かりやすく考える、『裁判員裁判』

ではなぜ、このような昔話を題材にした法廷が開廷されたのかというと…

「中学生、高校生に裁判員裁判を考えて欲しい」

という思いがあるようです。

確かに、裁判員裁判が始まっても、“自分が裁判員に選ばれるかもしれない”とはなかなか考えないのではないでしょうか?

これは、誰でもストーリーを知っている昔話を題材にすることで、見ている方も『裁判官』になり、裁判員裁判を考えることができるのです。

実に面白い番組だなと思いました。

裁判員になったらどうしますか?

これは、中高生向けとはあっても、大人や小学生が見ても分かりやすく作られているので、とてもよい題材だと感じました。

この番組には結末がなく、自分で被告人たちの判決を下すようになっています

普段はなかなか考えない『裁判員裁判』。

裁判員として罪をさばくには、『双方の主張を聞いて、対等』でいなくてはなりません。

この姿勢は、何かトラブルがあったときにも心得なくてはいけないことかなと感じました。

また、様々な角度から物事を見る必要性も感じました。

これは、国際的に活躍する人物になるためにもとても重要な要素ではないかと思います。

“知っている昔話が裁判になる。”

教材として実に面白くて良いなぁと感じました。

機会があれば、ぜひこのように物語を様々な角度から考えてみてくださいね。

子ども&貴方の可能性は無限大!

 

この記事を書いた人

関口真美
関口真美代表
世界×教育=せかいく代表。
元幼稚園の先生で、元インターナショナルスクールの先生。 幼児教育者歴16年以上。
これまで約2,000組の子ども達、保護者と関わってきた経験を持つ。

その中で、子どもの育て方に加え、これから来る予測出来ない時代に向けてどうすれば良いのか分からず、溢れる情報に振り回され、迷い、疲れてしまうご両親の相談に多数のってきたことから、

「よりお子様の特性・ご両親の想いに沿った、且つ、これからの社会を見据えた教育を提供したい」

と思い、
・我が子を”世界人”にするフルオーダーメイド教育コンサル(ペアレントトレーニング)
・旅を通してグローバルを学ぶ実践型グローバル教育(旅行同行)
・国際マナー講師
・セミナー、講演
を行っている。
※世界人=地球上どこでも堂々と活躍出来る人

『子どもが将来、地球上どこでも堂々と活躍出来るように、
まず、人間の土台となる幼少期をしっかり固める。』がモットー。

Category 専門家コラム 2015.08.18

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