街中で見かけるベビーカーやバギー。赤ちゃんが乗っているとほっこりした気持ちになりますね。
しかし、たまにとても大きい子が乗っている光景を見たことはありませんか?
そんな光景を見ると「まだ乗るの!?」と驚いてしまいます。
もちろん、何らかの理由があると思うのですが、こちらが事情を知っている子(園児など)がバギー(ベビーカー)に乗っているのを見掛けるととても複雑な気分…
実は、親御さんたちもいつまで乗せたらいいのかわからないようで、質問される方も多い、バギー(ベビーカー)の使用年齢。
いったい何歳になったら卒業するべきなのでしょうか?
メーカーの方では対象年齢は2歳までのところが多く、長くても3歳までとするところが多いようですが、私が思う卒業時期は・・・
長くても、幼稚園(年少)に入る年齢になったら卒業!
です。幼稚園に入る年齢(3歳)になると、自立へ向けてぐんと成長します。園でも子どもたちが集団生活を楽しく送るように援助すると共に、基本的生活習慣を身に付けられるようにするなど、自立への援助を促します。それは保育園でも同じです。
しかし、”楽だから””まだ小さいから”といつまでもバギーに乗せていると、どうしても赤ちゃん扱いをしてしまいがちです。子どもも”自分はまだ赤ちゃん”だと思ってしまい、本来なら出来ることもやらなくなってしまいます。
そのために、「話が聞けない」などの”幼いな”と感じさせる姿が見られるようになるのです。
極端に言えば、親が子どもをコントロールできていない証とも捉えられてしまうのです。
また、園外保育などで歩く機会も多く、自分で歩けない子はすぐに疲れてしまい、集中力がなくなる・体力がないなどの原因にもなります。
「園で頑張っているのだから家でくらいいいじゃない」
と思うかもしれませんが、”園ではダメで家では良い(その逆も然り)”などという変化は子どもが混乱する一番の原因です。
『保育』とは園と保護者が協力し合って子どもの成長を援助していくこと。いくら園で頑張っていても、家で何もやらなければ、いつまでたっても子どもの身にはならないのです。
子どもの健康・自立のためにも、幼稚園に入る年齢になったら(少なくとも登降園時の)バギーなどは卒業しましょう。
疲れても、きちんと自分の足で歩くことが子どもたちの脳への良い刺激になり、体力や集中力を高めることへ繋がるのですから。
Category マナー . 専門家コラム . 親と子のコミュニケーション 2015.05.15