くる病の原因、ビタミンD不足を引き起こす3大要因とは!?

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昨日は乳幼児に増えている”くる病”がどんな病気か、なぜなってしまうのかをお伝えしました。

くる病を引き起こす原因はビタミンD不足でした。

ではなぜ、食料の豊富な現代で、このようなことになってしまうのでしょうか。

そこには、ビタミンD不足を引き起こす、3大要因があったのです!

要因その1. 子どもを母乳のみで育てること

これは意外な要因だと思います。60dae2bca531de69aafa4d30dacfbd9b

母乳育児には、さまざまな長所があり、1980年代の末から、ユニセフやWHOが推進してきたこともあり、現在では、

国内でも広く推奨されています。

ただ、実は母乳だけだと、ビタミンDが不足しがちになるというのです。

もちろん、母乳栄養は赤ちゃんにとって、とてもいいことです。

しかし、ビタミンDだけは、ミルクに比べると非常に少ないことがと分かっています。

”ビタミンD欠乏性くる病”になっている子どもは、ほとんどが完全母乳栄養の方に起こっているのが現状のようです。

要因その2. アレルギーなどが原因で食事が偏っていること

離乳食の頃からアレルギーがあったり、好き嫌いが激しかったりすると、食事が偏ってしまいます。そうすると、

本来食事からとれるはずのビタミンDがとれず、不足してしまうという結果に。

とくに、卵など、ビタミンDが豊富に含まれている身近な食材がアレルギーなどで食べられないという場合には、

お医者さんに相談すると良いでしょう。

要因その3. 外にでる機会=日光浴をすることが少なくなったこと

近年、紫外線のこともあり、乳幼児は日光浴がよくない、紫外線がよくないという情報がたくさん出ています。

守りすぎて全くあたらないと、皮膚でビタミンDが作れず、どうしても少なくなってしまうのです。

また、子どもの遊びを見ても、ゲームやDVD鑑賞など、室内遊びが中心になっている傾向も見られています。

親自身も紫外線を気にして日光浴をする時間が少なくなってきていることもあり、そのために「胎児の頃からビタミンDが不足している」

という事態にもなっています。

一定時間、適度に日光浴をすることは、くる病予防の点でも、大切なことなのです。

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いかがでしたか?

ここには3大要因をご紹介しましたが、だからといって「母乳はだめなんだ!」などと思う必要はありません。

まずは親がバランスの良い食事を心がけましょう。母乳には、たくさんいいところがあります。

離乳食の時期になったら、ビタミンDが豊富な魚や、卵などをとるように心がけて、足りない栄養を補ってあげましょう。(アレルギーがある場合は、医師や管理栄養士とよく相談してください。)

また、紫外線も浴び過ぎはよくありません。適度に外に出て日光浴をすることが大切です。

親子共に、バランスの良い食事と外で遊ぶこと!これが、くる病を予防することに繋がるのね(*^_^*)

ちなみに、くる病を家庭で見分ける方法としては・・・

まず、1歳から2歳くらいの子どもの場合、立たせて、あるいは寝かせて、

足を伸ばした状態で両足のかかとをつけます。

その時に、ひざとひざのすき間が、おおむね3センチ以上あいていたら、要注意です。

また、“くる病”になると、背が伸びにくくなるので、身長の伸びが極端に止まった場合も気をつけてください。

乳幼児の足は曲がって見えることが多いので、判断は難しいかと思いますが、「あれ?」と思ったら、すぐに医療機関を受診する

ようにして下さいね!

 

 

 

この記事を書いた人

関口真美
関口真美代表
世界×教育=せかいく代表。
元幼稚園の先生で、元インターナショナルスクールの先生。 幼児教育者歴16年以上。
これまで約2,000組の子ども達、保護者と関わってきた経験を持つ。

その中で、子どもの育て方に加え、これから来る予測出来ない時代に向けてどうすれば良いのか分からず、溢れる情報に振り回され、迷い、疲れてしまうご両親の相談に多数のってきたことから、

「よりお子様の特性・ご両親の想いに沿った、且つ、これからの社会を見据えた教育を提供したい」

と思い、
・我が子を”世界人”にするフルオーダーメイド教育コンサル(ペアレントトレーニング)
・旅を通してグローバルを学ぶ実践型グローバル教育(旅行同行)
・国際マナー講師
・セミナー、講演
を行っている。
※世界人=地球上どこでも堂々と活躍出来る人

『子どもが将来、地球上どこでも堂々と活躍出来るように、
まず、人間の土台となる幼少期をしっかり固める。』がモットー。

Category 専門家コラム . 発達 2015.04.28

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