子どもの成長する機会は日常にある。

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突然ですが、「ちびまるこちゃん」は見ていますか?私は今でも見てしまうのですが笑、先日の放送でまるちゃんが”鉛筆を削るのが面倒くさい”という趣旨の放送をしていました。その中で、おじいちゃんがまるちゃんのために小刀で鉛筆を削るシーンがあり、「あっ」と思いました。

みなさんは小刀で鉛筆を削ったことはありますか?私は幼稚園の年長さんの頃に経験したことがあります。私が通っていた幼稚園では一人一本折りたためるタイプの小刀がもらえて、それで鉛筆を削るという習慣がある幼稚園でした。(どんな時にやっていたのかは忘れましたが・・・)

これを聞いてこの園の印象はどうでしょうか?”年長から刃物を持たせるなんて危ない!”と思いますか?それとも、”いろいろ経験させてくれる幼稚園なのね”と思いますか?

私自身の当時の思いは・・・『楽しかった』です。この感情ははっきり覚えています。もちろん初めてやった時にはちょっと怖くてドキドキしましたが、とても楽しかったのを覚えています。だって刃物を持って何かを削るなんて大人になった気分になりませんか?今までは「危ないからだめ。」と言われて持たせてもらえなかったものが持てるようになると、自分が信頼された証のようで嬉しかったのです。

今は「危ないからだめ!」という声があちこちから聞こえてくるように思います。もちろん、今と昔では時代も違うでしょう。けれど、”危ないから”という理由で子どもたちの経験を乏しくさせていませんか?”危ない”を理由にして、子どもと向き合う時間をさけていませんか?

子どもの頃にできること、経験させてあげるべきことはたくさんあります。なんでも”もっと大きくなったらでいい。”と思うのは違います。幼児期に経験し、現実と向き合わなくてはいけないことは意外と多いのです。友だちとケンカをすること、コミュニケーションの取り方、自分がどこまで出来るのか子ども自身に把握してもらうこと・・・刃物の扱い方もその一つ。”危ない危ない”と言わず、子どもを信じて見守ってあげましょう!日常にこそ、成長する機会はたくさん転がっているのです。

こんな小さい時にこんなことをやらせてもらった!出来た!という経験は、大人になっても誇らしい思い出に繋がりますよ(*^_^*)

この記事を書いた人

関口真美
関口真美代表
世界×教育=せかいく代表。
元幼稚園の先生で、元インターナショナルスクールの先生。 幼児教育者歴16年以上。
これまで約2,000組の子ども達、保護者と関わってきた経験を持つ。

その中で、子どもの育て方に加え、これから来る予測出来ない時代に向けてどうすれば良いのか分からず、溢れる情報に振り回され、迷い、疲れてしまうご両親の相談に多数のってきたことから、

「よりお子様の特性・ご両親の想いに沿った、且つ、これからの社会を見据えた教育を提供したい」

と思い、
・我が子を”世界人”にするフルオーダーメイド教育コンサル(ペアレントトレーニング)
・旅を通してグローバルを学ぶ実践型グローバル教育(旅行同行)
・国際マナー講師
・セミナー、講演
を行っている。
※世界人=地球上どこでも堂々と活躍出来る人

『子どもが将来、地球上どこでも堂々と活躍出来るように、
まず、人間の土台となる幼少期をしっかり固める。』がモットー。

Category 専門家コラム 2015.01.28

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