おはようございます。
乳幼児から心が震える本物体験を提供し、『真にグローバルに活躍する子どもをプロデュースする専門家』、ワールドkidsプロデューサーのMasamiです。
先日、『人間とは何だ!?』という番組で、”人はなぜもめるのか”というテーマについてやっていました。
ご覧になられた方もいるかと思います。
その中で、昨今話題になっている「毒母」「毒親」というものも取り上げられていました。
”自分はそんなことはない!”
と思っていても、子どもにとってはそうではないということも・・・
今日は『嫌いになる勇気』という本の中から、将来、「うちの親は毒親だった」と言われないために、どのように子どもに接すればよいのか、考えていきましょう。
目次
昨今、話題になっている『毒親』。
毒親とは、自分の子どもを思い通りにしようとあれこれ指図をし、子どもの意思決定を無視し、親の支配下の中で子どもを動かしたり、時には子どもを暴言で傷つける(=言いなりになる)ことに喜びを感じたりする親のことです。
これらの環境の中で育つと、子どもは自分で決定することができず、自分のことを何一つ自分の意志ではできなくなります。
また、自信を喪失してしまうことにも繋がります。
「子どものために!」という親がいますが、それは子どものためには絶対になりません。
このような親は、子どもを”自分の身代わり”だと考えたり、嫉妬の対象にしていたりします。
過度な過干渉の親が毒親だとも言えるでしょう。
※ちなみに毒親は海外にもおり、英語では「Toxic Parents」と呼ばれています。
そんな恐ろしい毒親にならないためにも!ぜひ一度読んで欲しいのが『嫌いになる勇気』です。
その中で、毒親にならないための秘訣(!?)が紹介されています。
それが・・・
『自分の課題と子どもの課題を切り離して考え、介入しない=課題の分離』
ということです。
例えば、親としてはどうしても子どもに「勉強しなさい!」と言ってしまいがち。
けれど、勉強しないのは誰で、結果的に困るのは誰かと考えると、困るのは親ではなく、子ども自身ですよね。
また、親がどんなに代わりに勉強したとしても、それは意味のないことです。
これらを考えると、”勉強をしない”という問題は『子どもの課題』ということになります。
もちろん、子どもが自ら勉強をしようと思えるよう、また、したいと思った時に、環境や雰囲気を整え、援助してあげるのは親として大切なことです。
また、親の見栄のために言われている言葉は子どもに敏感に伝わるもの。
親の見栄のためにイヤイヤやらされた勉強を子どもが好きになるかと言えば・・・そうはなりませんよね。
このように、すべてのことにおいて”子どもと自分”を混同せず、『一人の対等な人間』として接することが大切です。
そのためには、”その選択によってもたらされる結末を最終的に引き受けるのは誰か?”という視点をより多く持つことで、子どもと自分の課題をしっかり分けて把握することが出来るようになります。
決して混同、さらには介入をしないように、子育てにおいても冷静な視点を持っていてください。
これは、『嫌われる勇気』の中で出てくる言葉ですが、読んだ瞬間、とても的を得た言葉だと感じました。
子育てにおいて、子どもたちを全力で水辺に連れていく=サポートすることは出来ても、その子が水を飲むか=やるかやらないかは子どもたちが決めることです。
例え、「飲め飲め!」と介入したところで、飲むか飲まないかは子どもたちの意思によります。
それを、無理やり水に頭を突っ込んで水を飲ませようとしているのが毒親です。
そんな親にならないためにも、『子どもの課題』に介入するのではなく、”いつでも全力でサポートするよ”という姿勢をもって、子どもに接していってくださいね。
Category 専門家コラム 2016.03.25