お正月は実家に帰省している私。
実家に帰ると普段は食べられないような(?)栄養満点なものが出てくるので嬉しくてついつい食べ過ぎてしまいます。
そんな中、ある日の食卓には「魚」が出ました。それは売っている時から切り身の状態で売られているため、もちろん食卓で出てくるのは切り身。調理された状態をちらっと見た私は一言・・・
私:「すごいホッケの匂いがするね!」
母:「・・・それサバだよ。」
・・・恥ずかしい!私は調理されたサバの色(?)を見てホッケだと思ってしまったのです!
本当に恥ずかしや・・・何年大人、そして日本人をやっているのだと思いました・・・
そこではたと気づくこと。”子どもたちって魚の種類わかるのかな?”
近年は魚をまるごと買ってきて家でさばいて調理をするということは少なくなりましたよね。
それどころか、『骨なし』の切り身まで売られていて、そのために、”魚には骨がない!”また、”魚は切り身の状態で泳いでいる”と思う子どもが増えてきているということをいつぞやの新聞記事で読みました。
確かに調理をする方としては切り身の方が扱いやすいし便利。また、小さいお子さんに魚を食べさせる方も、骨がのどに刺さるのを気にして、いちいち骨をとるよりも、最初から”骨なし”をあげた方が安心だし、楽ですよね。
だけど、それで良いのかな?と思ってしまいます。
それだとお魚を食べる時のマナーもわからなくなってしまうし、骨を自分でとって食べるという学びの機会も奪われてしまいます。
なにより魚を中心とした食生活を送ってきた日本人としては、さばかれる前の状態を見て、魚の種類がわからなくなるのは一つの文化の消滅かな?とも思ってしまいます。
いくらたくさんの種類の魚の漢字がわかったって、実物を見たときに結びつかないようでは意味はありません。
また、”魚には骨がないんだ!”と思わせてしまうのも大問題!ですよね。
だからってなにも家で魚をさばきなさい!と言いたいわけではありません。スーパーに行ったらちょっとだけ、魚の本来の姿をみせてあげてください。「これがアジだよ。」「こっちはサバだよ。」と声をかけていただくだけでも子どもたちにとっては新たな発見、学びです。
日本人の中でも魚を本当にキレイに食べられる人は憧れですよね。海外の人は、日本人ならみんな魚をキレイに食べられて当たり前!と思っているかもしれません。
海外に出たときに、やっぱり日本人って所作がキレイ!と思ってもらえるようになるためにも、まずは当たり前すぎて忘れてしまっていることから見直してみましょう!
私もこれ以上恥をかかないように頑張ります・・・(+_+)
Category 専門家コラム 2015.01.04