自宅学習、ホームスクーリングとは?

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さて、先日ご紹介した「中島 ばお」君が自ら選んだ『自宅学習』。

海外では日本ほど、珍しくなく、ポピュラーに行われているもので、『ホームスクーリング』と呼ばれています。

では、ホームスクーリングとは具体的にどんなことを行うのでしょうか?

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自宅学習=ホームスクーリングとは?

ホームスクーリングとは、その名の通り、自宅で学習を行うことです。

自宅で教科書などを使い、保護者や家庭教師などが教師役をつとめています。また、

・保護者監督のもとインターネットで在宅講座を受けるラーニング・アット・ホーム

・他のホームスクール生徒とともに講義を受けるアンブレラ・スクール

・子どもの自主性に任せて本人の学習する意欲・興味に従って教育を進めるアンスクーリング(ナチュラル・ラーニング)

などがあります。

交通機関が未発達だった近代以前は、裕福層でも子どもを一流の教育が受けられる学校に通わせることが難しく、また、そのような学校は寄宿舎制が大半だったために、子どもを学校に通わせずに家庭教師を付けて自宅で教育する裕福層が多かったことも背景にあります。

ただし、これらは海外の場合であって、日本では学校教育法の規定により「義務教育を家庭で行うことを認めていない」としているため、公には認められていない場合が大半のようです。

なぜ、ホームスクーリングを選ぶのか?

その理由は・・・

  • 家が学校から遠い(デンマーク、オーストラリア、米国の農村部に多い)
  • 宗教的・思想的な理由で、子どもや保護者が学校での学習内容に満足できない
  • 宗教・思想・学習内容が合うオルタナティブ教育機関が通学範囲にない
  • 宗教・思想・学習内容が合う私立校へ通う金銭的余裕がない
  • 健康面等に問題がある
  • いじめなど学校における問題のため、子どもが不登校になっている(日本国に多い。)
  • 保護者が英才教育を希望している
  • 芸能活動を行っており学校に通う時間がない
  • イスラム教国の一部では国の政策により教育を受ける権利が制限されているため

というのが多いようです。

特に、宗教の問題は大きいように感じます。

例えば、熱心なキリスト教徒は『進化論』を信じていません。なので、”進化論を教える学校には行かない”という理由もあるそうです。

まとめ

ホームスクーリングを選択する理由は様々。

もちろん、学習するスタイルが、個人に合った方法を選べるのはいいことだと思います。

しかし、子どもの時期に集団や社会とのつながり・関わり方が身に付けられないという状況になるのは問題だと思います。

ホームスクーリングの良さも取り入れつつ、他者とのコミュニケーション能力も培えるように、工夫した学習をしていきたいですね!

この記事を書いた人

関口真美
関口真美代表
世界×教育=せかいく代表。
元幼稚園の先生で、元インターナショナルスクールの先生。 幼児教育者歴16年以上。
これまで約2,000組の子ども達、保護者と関わってきた経験を持つ。

その中で、子どもの育て方に加え、これから来る予測出来ない時代に向けてどうすれば良いのか分からず、溢れる情報に振り回され、迷い、疲れてしまうご両親の相談に多数のってきたことから、

「よりお子様の特性・ご両親の想いに沿った、且つ、これからの社会を見据えた教育を提供したい」

と思い、
・我が子を”世界人”にするフルオーダーメイド教育コンサル(ペアレントトレーニング)
・旅を通してグローバルを学ぶ実践型グローバル教育(旅行同行)
・国際マナー講師
・セミナー、講演
を行っている。
※世界人=地球上どこでも堂々と活躍出来る人

『子どもが将来、地球上どこでも堂々と活躍出来るように、
まず、人間の土台となる幼少期をしっかり固める。』がモットー。

Category 世界の文化 . 専門家コラム . 発達 2015.06.23

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