『多読』
これは文字通り、多くの本を読むことです。
子育てをしていると、この多読という言葉を一度は目にしたり、耳にしたりすることがあるかと思います。
多読というと、「英語多読」など、外国語学習をする際に、外国語の本をたくさん読むことだと思うかもしれません。
しかし、せかいくでは、母語(日本語)の本をたくさん読むことも『多読』だと考えています。
多読の中には、
「絵本1000冊チャレンジ!」
というものもあります。
これは、6歳までに1000冊の絵本の読み聞かせをすることを目標にするチャレンジです。
「絶対に1000冊読み聞かせをすべし!」
というわけではありませんが、子どもの発達において、
たくさんの絵本を読む=『多読』
をすることは、メリットがたくさんあります!
今日は多読のメリット、そして英語多読をする際におすすめの絵本をご紹介します。
目次
幼少期に絵本をたくさん読み聞かせをする=多読をすることは、子どもにとってたくさんのメリットがあります。
例えば・・・
・語彙力がつく
・読解力がつく
・表現力がつく
・視野が広がる
・相手の気持ちを考えられる
などなど。
これらは、グローバル社会で活躍するためにも、必要な力です。
絵本は、子どもの脳を活性化したり、感情を豊かにするだけではなく、グローバル社会で活躍するための力も伸ばしてくれます。
更に、
・親子間コミュニケーションが自然にとれる
・言語能力を刺激し、学力にも繋がる
というメリットもあります。
※参照:『子どもへの”絵本の読み聞かせ”はなぜ良いの?絵本の読み聞かせの効果とは?』
このように、絵本の読み聞かせのメリットはたくさんあるのです!
だからといって、
「6歳までに1000冊絶対読み聞かせる!」
など、数にこだわる必要はありません。
数をこなすよりも、親子で楽しく読み聞かせをすること、本を読むことを楽しく思える心を築くことの方が大切だからです。
もちろん、目標とするのはOK。
プレッシャーやストレスを感じることなく、楽しく『多読』をすることが、メリットを最大限活かすコツなのです。
多読をする際、
「日本語の絵本だけではなく、英語の絵本も取り入れたい!」
と、思う時もありますよね。
しかし、初めて英語絵本を取り入れる際には、
「英語の絵本って、どんな基準で選べばいい!?」
と迷ってしまうこともあると思います。
そんな時は、ぜひ次の3つのポイントを意識してみて下さい。
その1. 繰り返しが多いこと
その2. ページ数があまり多くなく、絵と言葉が1対1で対応しているもの
その3. 日常生活を描いているもの
実はこのポイント、貴方もきっと意識せずに行っているものなのです。
日本語の絵本を選び際にも、このようなポイントを自然とおさえていませんか?
例えば・・・
「いないいないばあ」
「だるまさんがシリーズ」
「くっついた」
「しろくまちゃんのホットケーキ」
「はらぺこあおむし」
などなど。
言語を習得する段階の絵本(特に乳児向け絵本)は、まさにこの3つのポイントのオンパレード!
なぜなら、『言語は繰り返し反復することで習得していくもの』だからです。
だからこそ、初めての英語絵本を選ぶ際にも、この3つのポイントをおさえたものを選ぶことをおすすめします。
また、英語習得のためではなく、違う言語の絵本(=多様性)って楽しい!と感じてもらうためにも、このポイントをおさえた絵本を選ぶことが重要です。
英語絵本を楽しいと思うことができれば、将来の語学力にも繋がります。
初めての英語絵本を選ぶ際には、ぜひこの3つのポイントを意識してみて下さいね。
英語絵本に慣れ、
「英語絵本の多読も取り入れてみたい!」
という時におすすめなのは、
『Oxford Reading Tree』(オックスフォード・リーディング・ツリー(ORT))
です。
これはイギリスの80%以上の小学校に、国語の教科書(もしくは副読本)として採用されているとされる絵本で、英語絵本を選ぶ際の3つのポイントを全て満たしている絵本です。
3、4歳頃からはじめることができ、全10段階のレベル(ステージ1~9)があるため、年齢別、英語力別でも楽しく英語多読を行うことができます。
もちろん、取り入れ方によっては3歳以下から楽しめたり、大人の英語学習にも役立ちます。
実際に、私が勤めていたインターナショナルスクールでも3歳児(年少)から取り入れており、1ヶ月で1冊のペースで『Oxford Reading Tree』を使用していました。
一文一文が短くお話自体も短いため、個人差はありますが、1ヶ月もすれば、3歳児でも音読することができるようになります。
また、『Oxford Reading Tree』には『Oxford Reading Club』というアプリ(有料)もあります。
アプリでは、
・約900冊のOxford Reading Treeが入っている
・イギリス英語とアメリカ英語に発音を切り替えることができる読み上げ機能がある
・自分の発音を録音することができる
などの特徴があり、リスニング、リーディング、スピーキング、ボキャブラリーを伸ばすことができます。
もちろん紙の本を使用しての読み聞かせも、親子間コミュニケーションが取れるなどのメリットがあるので良いものですが、アプリでは約900冊の本が持ち運び可能となるため、どこでも多読ができるというメリットがあります。
どこでも多読ができるのは便利ですよね。
ぜひ目的に合わせて活用してみてくださいね。
先日、【マジックキー】というオンライン英会話教室を経営されているTさんのお話を伺いました。
マジックキーさんでは、『Oxford Reading Tree』を使用し、子どもの英語力、進捗に合わせてプロの講師陣がオリジナルのカリキュラムを作成する、フルオーダーメイドの英語教育を提供されています。
・第二外国語として英語を学ぶ日本人が英語を教わるのには、同じように第二外国語として英語を習得した人の方が適している場合が多い
・21 世紀の必須スキルといわれる、「FAR TRANSFER ( ファー・トラスファー。より適用できる幅が広い学力の基礎のこと)」を良書をたくさん読む=多読によって身に付ける
というマジックキーさんの考えや取り組みが、とても面白いなと感じました。
よろしければ、一度Webサイトを訪れてみて下さいね。
【マジックキー】のWebサイトはこちら↓
いかがでしたか?
多読というと、「英語多読」のように、外国語の絵本を読み聞かせるイメージが強いかと思いますが、日本語の絵本を読み聞かせすることも、立派な『多読』です。
『多読』は、子どもにたくさんのメリットを与えてくれるからこそ、ぜひ意識して取り入れたいですね。
また、無理に英語絵本を取り入れる必要はないですが、初めて英語絵本を選ぶ際には、
その1. 繰り返しが多いこと
その2. ページ数があまり多くなく、絵と言葉が1対1で対応しているもの
その3. 日常生活を描いているもの
この3つのポイントをぜひ意識して選び、楽しく英語に触れていただけると嬉しいです。
絵本は大人が読んでも感動したり、考えさせられたりと、色んな気づきを与えてくれるもの。
ぜひ親子で『多読』をして、脳の活性化やこれからのグローバル社会で活躍する力を、共に伸ばしていってくださいね。
子ども&貴方の可能性は無限大!
Category 専門家コラム . 発達 . 真のグローバル人の育て方 . 親と子のコミュニケーション 2021.03.31