「お子様がこれからの世界で活躍するために何が必要か分からない。」
そんな”教育迷子”の方のコンサルタント、Masamiです。
先日、『ボヘミアン・ラプソディ』という映画を観て来ました。
これは実在するバンド、Queenのリードボーカル、フレディ・マーキュリー目線で描かれた映画。
私自身は正直、それほどQueenについて詳しいわけではなかったのですが、予告を見たときに、
「これは絶対観にいこう!」
と思い、先日ついに観にいって来ました。
そこには、自分の出自にコンプレックスを持ちながらも、周囲の目にとらわれず、自分を信じ続けた一人の男性の姿がありました。
コンプレックスを持ちながらもなぜあれだけ成功することが出来たのか?
せかいく解説、フレディ・マーキュリーに学ぶ成功の秘訣とは・・・
『自分を愛し、信じる』
ことでした。
※ネタバレになってしまう部分もありますのでご注意ください。
目次
冒頭でも述べたとおり、私は特別Queenのファンでもなく、”曲を聴いたことがある”くらいの認識しかありませんでした。
映画を観て初めて彼が、
・出自を言われるのを快く思っていなかったこと
・前歯に特長があったこと
を知りました。
改めて、コンプレックスとはどんな人にもあるものなのだと感じました。
貴方は自分にコンプレックスがあったら、どのようにそれを解消しますか?
私だったら「○○のせいで上手くいかないんだ」とウジウジしてしまいます。
けれどフレディは違いました。
本名を(両親の承諾なく)名前も苗字も変え、特徴的な前歯は「これだから人より口腔内が広く、音域の幅が広い良い声が出る」と言ったのです。
改名するのが良い悪いということはともかく、それだけの行動力を持っていたことがすごいこと。
出自は変えられないから・・・とウジウジするのではなく、改名をすることで前を向いて進んでいったのです。
そして世間の評価に流されることなく、世間的にはコンプレックスだろうと思われていた前歯を自分の長所として捉えていたのです!
※Queenとして大人気になったあとも、矯正はしなかったようです。
このような、
・コンプレックスを自分なりに解決して前を向く姿勢
・世間の評価ではマイナスなことも、自分の長所として捉えられる姿勢(ないものではなく、あるものに目を向ける姿勢)
を持っていたことが、成功要因の1つなのです。
また、フレディは
「自分はすばらしい存在である」
ということを友人達にはっきり公言しています。
上手く行かない部分も、他人の手を必要とする部分ももちろんありますが、どんなことがあっても根本的にある、「自分はすばらしい存在だ」という想いは揺るがなかった。
この自己肯定感の高さは日本人も見習うべきところです。
日本人は自己肯定感が本当に低いと感じています。
何よりも、大人の自己肯定感が本当に低い。
”子供を自己肯定感の高い人に、自分を信じられる子に育てよう!”
と思っても、親自身の自己肯定感が低ければ、どんなに頑張っても子供の自己肯定感は高まりません。
親の自己肯定感がいつまでも低いから、子供が「自分ってすごい!」と思っても、親がそれを無意識な言動で潰してしまうのです。
日本だと「自己肯定感が高い=自慢、嫌な人」というイメージがついてしまっていますが、自己肯定感が高いことと自慢することは違います。
自己肯定感が高いということはつまり、
『どれだけ自分を愛し、自分を信じられるか』
ということです。
フレディの例でいえば、
・コンプレックスにばかり目を向けるのではなく、それを長所と捉えること
・自分は出来る、大丈夫だと信じること
・自分で自分を鼓舞すること
がそうです。
必ずしも公言する必要はありません。
心の中で自分自身を信じることが出来れば、それでいいのです。
自分を信じる力があるかどうかは、幸せに生きるためにも世界で活躍するためにも、これから益々必要になってきます(非認知能力の1つでもあります)。
彼が自分のやりたいことを実現させ、成功した最大の秘訣は、
『自分を愛し、信じることが出来た自己肯定感の高さ』
なのです。
では、自己肯定感はどうやって育てたら良いのでしょうか。
自己肯定感を高めるのが得意な、海外のやり方をぜひ真似してみてください。
そのやり方とは、
「あなたはなんてかわいいの!」
「あなたはプリンセスよ!」
「なんてカッコイイの!」
「あなたはすばらしい!」
と、とにかく子どもを褒めること!
アメリカに住んでいた友人いわく、
「向こうでは、失礼だけど、そんなにかわいくない子でも、
”あなたはプリンセスよ!なんてかわいいの!”
”あなたは完璧よ!”
と、とにかく褒めていた」
とのこと。
ありのままの自分をた~っぷり褒めてもらうことで、自己肯定感はぐんぐん育っていくのです。
※その反面、出来ないことはとことん出来ない、などという極端な面もありますので、上手く鼓舞していくことがポイントです!
日本では、「あなたはプリンセス/プリンスよ!そのままのあなたで完璧よ!」という言葉はなかなかかけません。
それは前述したように、
”そんなことを言って、子供がわがままに育ったらどうしよう、偉そうに育ってしまったらどうしよう、自慢ばかりする人だと思われたらどうしよう”
という根拠のない不安を持っているからです。
けれど、きちんと思いやりや優しさを学んでいる子は、たっぷり褒められてもわがままになることはほぼありません。
また、日本人は他の人から子供を褒められたら、
「いえいえ、そんなたいしたことないんですよ~
うちの子なんてぜんぜんダメで~」
と謙虚に言ってしまいがち。
それが100%悪いわけではありませんが、子供の前でその言葉を使うのは要注意!
子供が親のその言葉を聞いていたら、無意識に”自分はダメな人間なんだ”と思ってしまい、自己肯定感が育ちにくくなってしまうのです。
謙虚な気持ちを持つことも良いですが、褒められたら
『ありがとう、と素直に感謝する』
ようにしてみてください。
感謝をされてイヤな気分になる人なんていません。
子供にとっても、親が自分のことで「ありがとう」と他人に感謝している姿を見れば、自分が誇らしくなり、自己肯定感を育てていくことが出来るのです。
もちろん、貴方が褒められたときにも謙遜するのではなく、「ありがとう」と返してみてください。
最初は少しくすぐったい感じがあるかもしれませんが、次第に慣れ、貴方自身の自己肯定感も高まっていきます。
これからは、「いかに自分を愛し、信じる力を持っているか」が成功の鍵となります。
上記のような海外式自己肯定感の育て方もぜひ真似していただきたいですが、もっと簡単に出来ることがあります。
それが、
『どんなあなたも、まるごと愛しているよ♡』
という愛の言葉をたくさんかけてあげること。
大げさなことを言わなくとも、
「○○してくれてありがとう!本当に嬉しい♡」
「○○ちゃん/くんはママ・パパの大切な宝物だよ♡」
などなど、子供が”私って愛されてるんだ!”と感じられれば大丈夫。
言葉+抱きしめるなどのスキンシップもあるとさらに完璧!
もちろん、貴方も存在するだけでスペシャルですので、ご夫婦や友人で褒めあったり、自分で自分を褒める言葉もたくさんかけてあげてください!
これからの世界で活躍するには、根本にある『自分を愛し、信じる心』が必要不可欠であり、それを身に付けることが国際教育になっていきます。
これが、地球上どこでだって自信を持って活躍していくパワーの源になるのですから。
子ども&あなたの可能性は無限大!
Category ”真の”才能を発掘する方法 . 世界の文化 . 専門家コラム . 真のグローバル人の育て方 2018.11.19