おはようございます。
世界を舞台にココロが震える本物体験を提供し、『あなたと世界をつなげる専門家』、子育て・教育ドクターのMasamiです。
幼児教育と経済は、どのように繋がっていると思いますか?
それを議論した面白い本を読了しました。
その本とは・・・ジェームズ・J・ヘックマン著:『幼児教育の経済学』!
目次
この本は、著者であるジェームズ・J・ヘックマンが行った、”アメリカの恵まれない家庭(まずしくて幼稚園などに通うことの出来ない家族)の子どもたちに、就学前教育を施したり、家庭訪問を定期的に実施した結果、どのような子に育つか”という教育実験をもとに、どのような援助が必要なのか、専門家の間で様々な意見をまとめたものです。
要約すると、
『乳幼児期の子どもたちに教育を施すことが、その子の将来の経済力にも繋がる。
だから、乳幼児期にはしっかりと教育をしましょう。』
ということを言っているのですが・・・
興味深いところが、どの専門家も”乳幼児期の適切な教育は必要!”だと言っているけれど、それだけではうまく機能しない面があるという専門家もいるところ。
例えば・・・
・確かに乳幼児期の教育的介入は必要だけれど、思春期でも同じように適切な援助をしてあげるべき
・母親への教育も実施すべき
・母親ばかりに負担を負うのが当たり前のようになっている。まずはこの意識を変えるべし
などなど。
幼児教育って、当たり前ですが正解のないもの。
だけれど、”子どもが宝”なのはどの国でも変わらない真実。
だからこそ、どこからサポートするのか、どのような援助を展開していくのか・・・など、専門家の間でも”どこを見るか(見る角度)”によって違ってくるのですね。
教育って奥が深い!!
サポート体制などについては意見が分かれる専門家の間でも、幼児教育に関して一致していることがあります。
それは・・・
『乳幼児期の適切な教育とは勉学ではなく、ココロを育てることだ!』
ということ。
この本では、
「認知能力(学歴、勉学、IQなど)ではなく、非認知能力(忍耐力、協調性、EQなど)が十分に形成されていることが、社会的に成功するためには重要だ。」
※非認知能力は他にも、計画力や自制力、リーダーシップややる気なども含まれます。
と記載されています。
子どもの頃に十分にココロを育てることは、その子の将来のココロの豊かさだけではなく、お金の豊かさにも繋がるのです!
この本を読了し、あらためて幼児教育が担う責任の大きさを実感しました。
幼児教育をすることは、親の教育に対する価値観を変え、親にも十分な学ぶを与えることが出来ます。
世界中の子どもたちが当たり前のように、平等に幼児教育を受けられるよう、せかいくでも尽力して参ります!
それこそが、せかいくを立ち上げた意義であり、せかいくのミッションの1つでもあるのですから。
賛同してくださる方はぜひ一緒にやっていきましょう!
子ども&あなたの可能性は無限大!
※幼児教育の経済学、最後の「日本におけるヘックマン教授の研究の意味」という部分だけでも読んでみることをおススメします!
子どもを育てる上で、大切なことギュッとまとまっていますよ。
子育てで”あれ?”が出てきたら→Global子育て・教育ドクター