おはようございます。
世界を舞台にココロが震える本物体験を提供し、『あなたと世界をつなげる専門家』、子育て・教育ドクターのMasamiです。
先日、『ザ・ノンフィクション』という番組で、親が重い(特に母親)と感じる女性が増えているという話を紹介していました。
毒親については、過去記事にも登場しましたが、なぜ子どもは親を”重い”と感じるようになるのでしょうか。
過去記事:「もしかして私って毒親!?子どもと自分の課題をしっかり区別=分離させよう!」
あなたは親を”重い”と感じたことがありますか?
あなたのお子さんは、あなたを重いと感じていませんか?
目次
親が重い・ウザイと思う時期は誰にでもやってきます。
それが”反抗期”。
親から自立しようとするココロの表れですね。
ところが、反抗期を過ぎても親を重いと思う人たちが増えています。
特に、同性同士の親子関係は難しく、中でも母娘の関係は、女性特有の性格もあいまって難しいと言われています。
また、同性同士の親子は、”同性”という同じ立場であるため、自分と比較しやすく、かつ、同性であるがゆえに、自分と違う部分を受け入れ難いという特徴があります。
「自分がこうだったからこうしたほうがいい」など、”子どものため”とついつい口を出したくなってしまうのです。
それはもちろん、親の愛が成せるもの。
”子どもにはつらい思いをさせたくない、楽に生きていって欲しい”という思いが強すぎてしまうのですね。
そして、自分が人生の先輩であるからこそ、自分の経験談を語った上で、いつまでもうま~く子どもを自分の思い通りにしようとする気持ちが隠れているのが、重いと思われる親の気持ち。
親も無意識に、いつまでも”小さい子ども”のままだと捉えているのです。
親が子どもがいくつになっても可愛いと思うのと同様に、子どももいくつになっても親を愛しています。
”反抗期”はあっても、基本、親に迷惑をかけたくないと思うし、悲しませたくないと思うもの。
それゆえ、親の言うことを聞いたり、親の望む姿・期待に応えようという気持ちを持っています。
その気持ちが強すぎると、親の言うことを何でも聞いてしまい、”親が重い・・・”ということに。
本当は聞きたくないのに、親を悲しませちゃうかなと思うから聞く。
本当はイヤなんだけど、イヤって言ったら親が悲しむと思うからなかなか言えない。
結局は親を愛しているし、親も自分を愛してくれた上での発言・行動だと分かっているから、親の傷つく姿を見たくないのです。
だからこそ、
”だったら自分がちょっと我慢すればいいかな・・・”
と思ってしまうのが子どもの気持ちです。
親も子どももお互いを大切に思う気持ちは同じ。
けれど、それが、関係をこじらせ、親が”重い”と感じる原因に。
大事だから支配・管理したいと思う親。
大事だから悲しませないようにしなくちゃと思う子ども。
これではいつまでたっても健全な関係は築けません。
あなたのお子さんは、あなたではありません。
1人の人間として信じて見守ってあげましょう。あなたのお子さんだから、あなたが口を出さなくても大丈夫なんです。
あなたの親は、強くて慈悲深い人です。
あなたのどんな思いを伝えても大丈夫なんです。
お互いを想っているからこそ、はっきりと自分の気持ちを述べてみてくださいね。
一度はっきり気持ちを伝えられると思った以上に「なぁんだ、大丈夫なんだ」って思えます。
私もはっきりこれまでの思いを親にぶつけました。
そうしたら、親からこんなことを言われました。
「伝えてもらって良かった。
伝えてもらわなかったら、なんにも分からなかった。
きちんと伝えてもらったから、あなたがこんなことを考えて、こんな風に思っていたんだということが分かった。
これからも何かあったら、(親である自分の)ダメな部分があったら教えてね。
自分のダメ部分は言われないと気づかないから、言ってもらった方が嬉しい。」
と。
ね、大丈夫なんです。
言えば、お互いすっきりしてより絆や安心感が深まるんです。
悩んでいるのなら、すぐに気持ちを吐き出して、すっきりさっぱりしてみてくださいね!
そして子どもが大人になってから、関係をこじれさせないためにも、乳幼児期の頃から子どもは
”自分とは違う1人の人間だ”
と捉え、子どもを信じて見守る姿勢をもっていてくださいね!
子ども&あなたの可能性は無限大!
Category 専門家コラム . 親と子のコミュニケーション 2017.08.22