おはようございます。
乳幼児期からココロが震える本物体験を提供し、『真の”グローバル脳”と”ココロ力”を育てる専門家』、ワールドkidsプロデューサーのMasamiです。
先日、ある本を読んでいたら、こんなフレーズがありました。
「子育ては自己犠牲である」
これを読み、私は違和感を感じずにはいられませんでした。
子育てをすることは自己犠牲をすることなのでしょうか?
目次
自己犠牲とは、その名の通り、”自分を犠牲にして(自分の気持ちを抑える・我慢する)、他者のために時間や労力を使うこと”。
確かに、子育てにおいては自分の時間を子どものために使ったり、子どものために労力を使う場面もたくさんあります。
しかし、それって自己犠牲になるのでしょうか?
そして、自分が我慢して色々子どもために心を尽くせば、子どもは必ず理想通りに良い子に育ってくれるのでしょうか?
子どもを産むということは、自分の時間がまったくなくなることを意味するのでしょうか?
親が、子どものために自分の時間や労力を使ったりする・・・
それは自己犠牲ではなく、子どもへの愛情がなせるものです。
決して自己犠牲ではないのです。
もし、本当に親が子どものために自己犠牲をしているとしたら・・・
それは子どもにも負担になります。
どんなに愛しい子どもでも、子どもを育てるということは大変で偉大なこと。
時にはイライラしたり、自分だけの時間がほしかったりする時もあります。
そう思うことは、ごく普通の、自然なことなのです。
しかし、その自分の気持ちを我慢して受け入れられずにいると、知らず識らずのうちに、子どもにあたってしまうことになります。
そして、知らぬうちに家庭の雰囲気が張り詰めて重くなり、子どもにストレスや負担をかけることになるのです。
すると当然、子どもは親が思うような子には育ってくれません。
これでは、”せっかく子どものために自分のことを我慢しているのに!”という気持ちが生まれ、さらに悪循環に陥ってしまいます。
子育ては決して自己犠牲をすることではありません。
子どもが生まれた瞬間から、自分の人生(時間やキャリア、人生設計など)が0になり、子どもに献身的に尽くすことがいい親ではないのです。
むしろ、上記でもお伝えしたように、親が楽しんでいないと、子育てはうまくいきません。
親の雰囲気が家庭の雰囲気を決め、子どもに与える影響も左右するのです。
確かに、日本ではまだまだ母性神話と言いますか、”母親が子育てをするもの”という風潮が強く残っています。
けれど、母親だって、自分の夢やキャリアは諦めなくていい。
親になったからといって、すべて犠牲にする必要はないのです。
もちろん、父親になっても同じです。
私の周りにいる世界で活躍している子育て経験者も言っています。
「子育てを自己犠牲だとは思わない。
むしろ、自分がやりたいことをやって、思い切り楽しむ方が、子どもにとっても良い影響を与えているのが目に見えてわかる」
と。
もしこれから親になろうとする人が、”子育ては自己犠牲なのだ・・・”と思って不安に思っているのなら、その心配は無用です。
世界で活躍する子や親達は、どんな立場になっても自分の人生を楽しむことの出来る人たちなのですから。
子育ては自己犠牲ではなく、自分のやりたいことをやりながら、人生を、子どもと一緒に悩んだり泣いたり、笑ったりして成長していくことなのです!!
子ども&あなたの可能性は無限大!
Category 専門家コラム . 発達 . 親と子のコミュニケーション 2017.05.31