グローバルに育つということを考える。vol.2~帰国子女学生さんへのインタビューから~

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ホンジュラスからの帰国子女、上智大学国際教養学部に通うけんさんに、自分の経験やグローバルに育つということについてインタビューさせていただきました。

(前回記事:「グローバルに育つということを考える。vol.1~帰国子女学生さんへのインタビューから~」)

前回、日本に帰ってきて1番戸惑ったことは「上下関係」、「連帯責任」、「敬語」だと教えてくれたけんさん。

それらに対し、どのように思っているのでしょう?

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せ:「上下関係や敬語はダメなことだと思いますか?」

けんさん(以後K):いいえ。ダメなことだとは思いません。それが日本の美点の1つだとも思うし。

けれど、自分のアイデンティティをなくすまで遠慮したり、周りに合わせたりするのはどうかな?と感じます。

せかいく(以後せ):と、いうと?

Kさん:自分もスポーツをしているので、チームの一体感を深めたり、チームの絆を深めたりするのは大事なことだと思います。

けれど、日本人は遠慮しすぎると思うんです。「個」をなくしてまで、「チーム」を尊重するべきかと問われると・・・疑問に思います。

個人のポテンシャルを尊重したり、重視することも大切なのではないでしょうか?

せ:う~ん、確かに・・・日本人は「個」よりも、「周りに合わせること」に重きをおいているところがありますね。

また、自分からのアピールも苦手。”頑張っていれば、誰かが気づいてくれるだろう”という期待もありますが、特に中高生だと、アピールをすることで変に目立ってしまって、仲間はずれにされることを恐れている部分もありますね。

Kさん:そこがよくわかりません。日本では年下の人が自分よりも実力があると、嫉妬したり、年下だからと試合に出させなかったりすることもありますよね。

年齢などは関係なく、チームとして一番良い結果をもたらす方向にもっていくべきではないでしょうか?

そのためには、「じゃあ、俺が頑張るよ!」と周りのことを考えて、自分の存在をアピールしても良いと思うんです。

もし、それで何かをされても、僕はいいと思っています。

自分の人生だから悔いは残したくないと思っているし、そんな狭いコミュニティの中でしか生きられないわけじゃない。

世界は広いんです。

個人的には、これからの子どもたちに必要なことって、ここの部分じゃないかな?と思うんです。上手く言えないけど(笑)

せ:その通りですね!とても共感します。

日本の子どもたち(時に大人もそうですが)は、今いる場所にしか居場所がない(例:学校)と思っている人がたくさんいるのだろうと感じます。

けれど、そんなことはない。もっと自分の世界は広がっているのだということに気付くべきだと思います。

また、なんでも周りに合わせてしまうのではなく、自分の意見をしっかり持ち、それを伝えるという勇気もしっかりともってほしいと思っています。

そのためにも、幼少期から世界を知ることはとても重要なのではと思っているのですが、けんさんはどう思われますか?

幼少期から世界を知ることってどう思う?

Kさん:僕もその通りだと思います。自分の経験からも、世界を知る・体験するには早い方が良いと思っています。

逆に10歳前後だと、考え方や価値観をある程度持っているので、自分と違う世界に戸惑ってしまってなかなか受け入れられないと思うんです。

せ:確かに、小学校の高学年くらいで海外に行った子はなかなか現地に馴染めないという話を聞いたことがあります。

考え方が柔軟な幼少期に広い世界を知ることは、グローバルに育つ(グローバルな考え方を持つ)ための第1歩なのですね。

次回は自身もスペイン語、英語、日本語の3か国語を話せるけんさんに、外国語習得について伺います。

vol.3をお楽しみに!

この記事を書いた人

関口真美
関口真美代表
世界×教育=せかいく代表。
元幼稚園の先生で、元インターナショナルスクールの先生。 幼児教育者歴16年以上。
これまで約2,000組の子ども達、保護者と関わってきた経験を持つ。

その中で、子どもの育て方に加え、これから来る予測出来ない時代に向けてどうすれば良いのか分からず、溢れる情報に振り回され、迷い、疲れてしまうご両親の相談に多数のってきたことから、

「よりお子様の特性・ご両親の想いに沿った、且つ、これからの社会を見据えた教育を提供したい」

と思い、
・我が子を”世界人”にするフルオーダーメイド教育コンサル(ペアレントトレーニング)
・旅を通してグローバルを学ぶ実践型グローバル教育(旅行同行)
・国際マナー講師
・セミナー、講演
を行っている。
※世界人=地球上どこでも堂々と活躍出来る人

『子どもが将来、地球上どこでも堂々と活躍出来るように、
まず、人間の土台となる幼少期をしっかり固める。』がモットー。
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