昨日は保育園や子どもの出す音は騒音か?について触れました。
今日はそれにちなんで、最近増えている「駅ナカ保育園」や「ガード下(高架下)の保育園」について少し触れたいと思います。
みなさんは、これらの立地に立つ保育園にどのような印象をお持ちでしょうか?
送り迎えが楽!
雨の日も濡れなくて良い!
など、メリットもある場所ですよね。
私が一番に思ったことは・・・「うまいこと考えるな~でも音や振動は大丈夫なのだろうか?」でした。
確かにスペースや、利用者の利便性を考えると上記のようなメリットもありますが、(鉄道会社にとっても、言い方は良くないかもしれませんがおいしいビジネスなのです。)心配事としての一番大きなことは、電車が通る音や振動ではないでしょうか?
私自身は残念ながら、まだ訪問したことはないのですが、実際にその場所に行ってみた方の感想によると、”音や振動はあまり気にならない”ようです。
ただ、窓は開けないようにするなどの園の対策もあってのことのようです。
また、保育施設を建てる時に、”どこまで周囲の音を防ぐべきか”という基準はまだありませんので、電車の音をどこまで防げるのかは業者頼みになってしまうところもあるのだとか。
専門家の中には安全性や音が子どもに及ぼす影響など、駅ナカ保育園、ガード下保育園に懸念をもっている方もいます。
かくいう私も、「どうなんだろうな・・・」と思ってしまいます。
生活をする場である家を建てるor選ぶときに、駅ナカやガード下を選ぶ方はなかなかいないと思います。
それと同じように、保育園なども『子どもが生活をする場』です。長い子は一日のほとんどを保育園で過ごします。
”生活をする場”と捉えた時に、はたして駅ナカやガード下が適した環境なのか?・・・私は適しているとは思えません。
が、待機児童の問題や、保育園が騒音と捉えられる問題などを考えると、このような場所に建つことも必要なことなのかもしれません。
きちんと見学に行って、
音や振動がどのくらいなのか?
お散歩などはどうしているのか?
安全面は?
など、きちんと確認することが大切ですね。
今現在、”どのくらいの音が、子どもにどのような影響を及ぼすのか”について研究がすすめられているようです。
きちんとした基準を基に、安心して子どもを預ける場が増えるといいですね。
Category 専門家コラム 2015.04.21