さて、歯についてのシリーズも今日で最終回です。
最終回の今日は、予防歯科の先進国であるスウェーデンやフィンランドの虫歯対策についてご紹介したいと思います。
予防歯科であるスウェーデンやフィンランドも、以前は虫歯大国でした。
そこで、国をあげて虫歯対策を行っていくため、『予防歯科』を国家の一大プロジェクトにしたのです!
すると、なんと70歳で残っている自分の歯の平均が、約21本という素晴らしい結果を出すことに成功しました。
親知らずを抜くと、大人の歯は全部で28本ということを考えるとすごいですよね。
※ちなみに日本人は約16.5本です。
では、具体的に何をしているかというと…
デンタルフロスやデンタルリンスです!
スウェーデンの人たちは、歯磨きの他に上記のものを使ってオーラルケアをするのが当たり前だと思っている割合が日本より高く、実際に行っている人の割合も多いのです。
また、歯医者に対する意識も違います。
日本では、歯医者は何となく嫌なイメージではありませんか?
怖い、痛い…などの思いを持つ方も少なくないと思います。
けれど、スウェーデンでは、歯医者は“頼れる存在”です。
子どもの歯みがきについて、出産前から指導を受けたり、乳児でも、歯が生え始める頃からオーラルケアチェックをすることが義務づけられています。
子どもにとっては“治療”するために行く場所ではなく、“歯について楽しく学べる場”となるため、痛い・怖いというイメージはありません。
このような取り組みが盛んなことも、70歳になってもほぼ、自分の歯で生活できる要因の1つなのでしょう。
また、フィンランドでは上記の対策の他にもフッ素やキシリトールを使用しています。
小学1年生の時には、年に2回ほど、歯についての授業があるそうです。
このように、2ヵ国とも、とてもオーラルケアに力を入れていることがわかります。
日本では、まだまだ意識は高くない、予防歯科(=オーラルケア)。
大人になってからだと慣れるまで面倒だ…と思うかもしれませんが、子どもの頃から行っていると、それが習慣になり、苦にはなりません。
定期的な歯医者への検診と、歯ブラシ+フロスなどで、口の中の環境を整え、70歳、80歳になっても自分の歯で過ごせるようにしていきましょう!!
以上で歯のシリーズは終了です。
長きに渡り、お付き合い下さいましてありがとうございました!
Category 専門家コラム 2015.02.03