さて、シリーズも第4弾の今日は歯磨きを楽しむための親子遊びをいくつかご紹介します!
昨日、“子どもは本能的に顔や口を触られることは嫌がる”ということをお伝えしました。
その最たる例の歯磨き(特に仕上げみがき)は、慣れないとどうしても嫌がってしまうものです。
子どもが嫌がらずに歯磨きが出来るように、歯磨きスタート前から、顔や口を触る遊びを取り入れましょう!
では、いくつかご紹介します。
●触られるのに慣れる遊び
☆お口であわわ
「アームー」や「あわわわわ」などと声を出しながら、口に手をあてたり、話したりしながら面白い音の響きの変化を楽しむ。
☆ほっぺで遊ぼ!
両手でほっぺたを優しく挟み、パッと離したり、軽く円を描くようにくるくる回す。
子どもの柔らかくてすべすべお肌の感触を楽しみましょう。
続いては仕上げみがきの体勢についてです。
この体勢も年齢によって違ってくるのはご存知でしたか?
☆0~1歳
このときはおっぱいをあげるときと同じ、だっこの体勢で行いましょう。
子どもの片手にはMy歯ブラシ、片手は親の脇の下に入れましょう。
☆1~3歳
寝かせみがきで行います。
ひざを少し開いて正座をし、その上に子どもの頭をのせて寝かせましょう。
☆3歳以上
基本は寝かせみがきですが、どうしても嫌がる場合には、無理をさせずにイスに座らせて行いましょう。
頭を支えて、親が後ろから磨いてあげます。
☆番外編!どうしてもじっと出来ないときには
どうしてもの時には、「アッ!」と注意を反らせ
て、ササッと磨く方法や、頭を両足で挟んで磨く方法もあります。
また、2歳くらいになれば、大人二人で向かい合わせに座り、動こうとする子どもを抑えながら磨く方法もあります。
それでもどうしても…の場合にはキリシトールを利用する手もあります。ただし、この場合には定期的に歯医者へ行って、歯をキレイにしてあげてくださいね。
では、仕上げみがきも楽しんで行えるよう、いくつか遊びをご紹介します。
●仕上げみがきの時の体勢に慣れる遊び(寝かせみがき用)
☆ラッコでごろごろ
仰向けになった状態で子どもをお腹にのせて、(子どもも仰向けで)ゆっくり左右にユラユラ揺れたり、ダイナミックに転がったりして変化を楽しむ。
☆逆さでバァ!
子どもの頭を足の間に挟み、「○○ちゃん、バァー!」と言いながら顔を近づける。
親は座って、子どもは仰向けに寝た状態で行います。
いないないばぁ!と同じ要領で、顔を近づけるタイミングなどに変化をつけましょう。
いかがでしょうか?
歯磨きが始まる前も後も、親子で楽しくスキンシップをとりながら、顔や口を触られるのになれる遊びを行っていくと、親子関係が良好になるだけでなく、歯磨きもスムーズに出来るようになると思います。
ぜひお試しくださいね!
それでも無理…という場合には、力の加減や歯ブラシを見直してみましょう。
力が入りすぎていたり、奥歯を磨こうと躍起になって奥まで歯ブラシを入れたり、歯ブラシが固かったりすると子どもはとても嫌がります。
※仕上げみがきの時には歯ブラシの先端の2列目までを使うようにすると良いです。
さらに、仕上げみがきの時には、親の手もしっかりと固定させながら磨くことも大切です。
フラフラしてしまうと喉をついてしまう要因にもなりますので、子どもの頬や顎にそって、固定するようにしましょう。
一筋縄ではいかないこともあるかもしれませんが、工夫をしながら親も子も、楽しい歯磨きタイムをおくれるといいですね(*^^*)!
次回は最終回、歯の先進国についてです。
Category 専門家コラム 2015.02.02