さて、歯のシリーズ第2弾の今日は、子どもの噛む力をつけるには?というテーマでお送りします。
しっかり噛めるようになるには、座った時の状態・姿勢が大切なのはご存知でしたか?
特に足が地面についているのかいないのかはとても重要なのです!
足が地面についていないだけで、噛む力は約20%もダウンしてしまいます。
食事の時に足がブラブラしていると、力が入らなくなり、噛む力が弱くなってしまうからです。
この状態は、集中力もすぐに切れてしまいますので、食事中にウロウロしたり、遊びはじめてしまったりする原因の1つにもなり得ます。
食事中だけではなく、集中させたいときには、足が地面にしっかりつくように工夫させてあげましょう。
(床に雑誌を積んで足がつくようにしてあげる。など。しっかりと足がつくベビーチェアが一番です。)
また、噛む力を養うには食事も大切。
固いものばかりを無理にあげなくとも、様々な食材を『よく噛んで食べようね。』と声を掛けながら進めて行ってください。
様々な味、食感に出会わせてあげることは、これからの発達にも重要になってきます。
よく噛んで食べることは、あごが発育し、噛み合わせや歯並びがよくなることに繋がります。
では、具体的に歯に良いおやつ、悪いおやつをいくつかと、あごの発育に良い献立のポイントをご紹介します!
☆良いおやつの例
・ヨーグルトやアイスクリームなど、口の中をサッと通り抜けて長く留まることのないもの。
※食べ過ぎ注意です!
・ナッツや季節の野菜、チーズなど、虫歯の原因となる“酸”を作れない食べ物。
・煮干し、フレッシュフルーツなど、よく噛んで食べるもの。
・水、お茶など。虫歯になりにくい、歯に優しい飲み物。
など
☆悪いおやつの例
・ヌガーやキャラメルなど、歯にくっつく粘着性の高いもの。
・チョコレートや砂糖入りガムなど、虫歯の原因となる酸を作り出すもの。
・スナック菓子、棒つきキャンディーなど口のなかに留まりやすい食べ物や、長い時間味を楽しむもの。
など
☆あごの発育に良い献立のポイント
①使う食材は固さよりも噛む回数の多さで選ぶ。
②ゴボウやレンコンやにんじんなど、複数の根菜類をメニューに加える。
③高野豆腐やひじき、切り干し大根などの乾物を
利用する。
④小魚やわかめなど、魚介類も取り入れる。
⑤献立は和食がおすすめ。
噛む力は“食べたい!”という欲求からも育ちます。そのためにはお腹が空いた!という状態を作ることも大切です。
規則正しい生活をし、たくさん遊んで、食べて、健康な歯とあご、美しい歯並びを手に入れましょう✨
次回は食後に欠かせない、歯磨きについてです。
Category 専門家コラム 2015.01.31