乳幼児期にいじめはあるのか?

Spread the love

yjimageE3MV204O

先日の『地球まるごと子育て論』の中で、私は“偏見や差別は子どもたちは持っていない”とお伝えしました。

すると、こんな質問をいただきました。

「幼稚園や保育園でもいじめってあるんじゃないですか?」

これに対する私の答えは…

Sponsored Link

『絶対にない!』

何故かというと、子どもたちには“いじめてやろう!”という意識・概念はないからです。

それは年長になっても同じこと。

特に女の子を持つ親御さんから、“年長になるとグループが出来るから友達関係が不安…”という声を聞きます。

それに対しても私の答えは“大丈夫ですよ。”です。

確かに子どもといえども人間ですから気の合う、合わないはあります。(大抵考え方が違うのでとまどっているのです。)好きな遊びが違えば、一緒に遊ぶことは少なくなるでしょう。

でもだからといってそれが仲間外れや手を出す(叩く、蹴るなど)に繋がるわけではありません。

未就学前の子どもたちは、幼稚園や保育園が他者と初めて出会う場です。そこで初めて自分とは違う考え方=価値観の違う人たちに触れ、どう接したら良いのか悩み、学んでいます。

その過程で、やってはいけないこと、言ってはいけないことをしてしまう場面ももちろん出てきますが、その場面をすばやく見つけ、適切な対応をするのが保育者の役割です。

トラブルの中で、どのようにコミュニケーションをすれば良いのか学ぶのです。逆に言えば、ここで様々なトラブル(!?)を経験しておかないと、コミュニケーションが上手くとれない人に育つといっても過言ではないと思います。

また、“子どもは親の鏡”ですからもちろん親御さんの意識も大切。

親が威張っていたり、偏見や差別を持って人に接したり、子どもに他の子や人の悪口を言えば、子どもはその通りの行動をします。

面と向かって子どもに言わずとも、敏感な子どもたちはすぐに気づきます。「あぁ、親はこの子のこと嫌いなんだな。」と。

まだ偏見や差別の意識のない子どもたちに親や周りの大人(もちろん、保育者がそうなることもあるでしょう。悲しいですが…)がその芽を植え付け、育ててしまうのは悲しいことだと思います。

子どもたち自身は、しっかりとそれぞれの友だちのことを分かっています。一緒に遊ばないからといって、その子が嫌なわけでも嫌いなわけでもないのです。

普段は一緒に遊ばなくても、生活をしている中で手伝ったり手伝われたり、助け合ったりする姿はたくさん見られているのです。

遊ぶときに一緒に遊ぶ友だちとしか関わっていないわけではありません。親が思っている以上に、園でたくさんの子と関わっているのですよ(*^^*)

それでも、いじめかな!?と思える出来事があれば、保育者にしっかり相談しましょう。また、自分の人に接する態度も一度振り返ってみるのも良いかもしれません。

幼稚園や保育園は子どもと同様、親御さんも様々な価値観に出会い、学ぶ場だと思います。

人間は一生成長を続けます。子どもと一緒に、親御さんも新たな気持ちで自分の固定観念を見直し、新しい価値観を身につけて、子どもと共に成長していけると素敵ですね(*´∀`)!

この記事を書いた人

関口真美
関口真美代表
世界×教育=せかいく代表。
元幼稚園の先生で、元インターナショナルスクールの先生。 幼児教育者歴16年以上。
これまで約2,000組の子ども達、保護者と関わってきた経験を持つ。

その中で、子どもの育て方に加え、これから来る予測出来ない時代に向けてどうすれば良いのか分からず、溢れる情報に振り回され、迷い、疲れてしまうご両親の相談に多数のってきたことから、

「よりお子様の特性・ご両親の想いに沿った、且つ、これからの社会を見据えた教育を提供したい」

と思い、
・我が子を”世界人”にするフルオーダーメイド教育コンサル(ペアレントトレーニング)
・旅を通してグローバルを学ぶ実践型グローバル教育(旅行同行)
・国際マナー講師
・セミナー、講演
を行っている。
※世界人=地球上どこでも堂々と活躍出来る人

『子どもが将来、地球上どこでも堂々と活躍出来るように、
まず、人間の土台となる幼少期をしっかり固める。』がモットー。

Category 専門家コラム 2014.12.22

Translate »