おはようございます。
世界を舞台にココロが震える本物体験を提供し、『あなたと世界をつなげる専門家』、教育ドクターのMasamiです。
”教育虐待・教育ネグレクト”という言葉をご存知ですか?
これは古荘純一氏と磯崎祐介氏の著書の中に出てくる言葉です。
虐待っていうと、心理的虐待や身体的虐待などがパッと思い浮かびますが、確かに今の日本では”教育虐待”は起きているのだということを、私も実感しています。
目次
よくドラマの中でも教育熱心な親が子どもに知らず知らずのうちに負担をかけているというシーンが描かれることがありますよね。
そして現実にも、そのようなことはよく起こります。
私がインターナショナルスクールで働いていた時もそうでした。
明らかに、ここよりも日本語の環境の方が子どものために良いとこちらが感じていても、親御さん自身は気づかない。
インターナショナルスクールにいることが子どものためになると信じて疑わないからです。(親のエゴが入っている場合もありますが・・・)
たとえそれで子どもが苦しんでいても、気づかないのです。
私はこのようなことにずっとモヤモヤしていたのですが、今回の本を読んで、やっとそのモヤモヤに名前が付きました。
それが、”教育虐待”という言葉です。
教育虐待とは、一般的に言われる虐待と違って、子どもに危害を加えようとして行うものではありません。
子どもを愛しているがゆえに、大切に想うがゆえに起きるものなのです。
誰もが自分の子どもには、”〇〇になって欲しい”という想いがありますよね。
・自分で生活できる能力が身に付くように
・将来立派な人になれるように
・大きくなって困らないように
などなど。
それが”子どものため!”と思うからこそ、親自身も頑張れるのです。
でもその親の頑張りが、子どもを苦しめてしまうこともある。
それが”教育虐待”なのです。
・子どものためにはこれが必要!
・この子はこれが好きだからきっとこの才能があるに違いない!
・その子はこういう性格だから私がしっかりしないと!
・・・愛する子どものため、親は一生懸命です。
そしてその一生懸命な愛情は子どもにも伝わっています。
だからこそ、子どもは親の愛情に応えようと一生懸命です。
たとえそれが、『自分にとって苦しいものであっても。』
親の期待に応えちゃうんです。だって愛されたいから。
子どものためだと親も頑張っているのに、結果的に子どもを苦しめていることになっているのだとしたら・・・
こんなに皮肉なことはありませんよね。
子ども本来の可能性も、もしかしたら見逃しているのかもしれません。
子どもに愛情を注いでいるのになんだか上手くいかない気がする・・・
そんな時は、子どもが苦しんでいないかな?とフッと一歩引いて、子どもを観てみてください。
そうすると、子どもの色んな姿が見えてきますよ。
子ども&あなたの可能性は無限大!
※「これって教育虐待になるの・・・?」「うちの子の本来の才能や可能性って・・・?」と感じたら→教育ドクター
Category マナー . 専門家コラム . 絵本・書籍紹介 . 親と子のコミュニケーション 2017.10.13