突然ですが、みなさんは子どもの頃、「家事」をやったことがありますか?
お皿を洗う・玄関をはく・新聞を取ってくる・・・など、いわゆる”お手伝い”ですね。
子どもの頃はとても面倒だったという方もいるかもしれません。
しかし、そのお手伝いこそ、今のあなたを作りあげているのかもしれません!
実は、お手伝いは子どもの成長にとって欠かせないものなのです。
なぜなら・・・
例えば、料理を作る時にあまり材料がなかった時。
”これとこれを組み合わせたらこれができるな・・・”と考えて実践することも、想像力を養うのに一役買っています。
”ここをこうした方が早く終わる!”
”この時間でどうにかやろう!”
など、時間とやり方を工夫することで、時間の使い方や効率を自然に学べます。
例え失敗したとしても、”行ったこと”を認めてもらうことで、自分への自信、周りに認められたという肯定感、家族の一員としての自分や人のために頑張ろうという気持ちが芽生えます。親と子がコミュニケーションをとれる機会でもあります。
この3大要素があるからです!
お手伝いが面倒だと思う子も、だからこそどうにかこうにか、キレイに早く終わらせようと工夫する。
こんな風にしたらすぐ終わるのではないかと想像しながら行う。
その結果認められ、自分ってすごい!と自信がつく。
これは、お手伝いが好きな子も同じようなプロセスになります。
家事(=お手伝い)には、「前倒しで計画する、先を見越して処理しておく」といった想像力が必要です。
ただ「手伝って」と言われたときにのみ、一部の作業を手伝うだけでは、こうした想像力は生まれないのです。
時には失敗もあるかもしれませんが、またそこから立ち直り、学ぶことが出来るのが”お手伝い”です。
この繰り返しが、家事の面でももちろんですが、仕事の面においても活き、総合的に、将来子どもが自立した時の生きる力に繋がるのです。
そんな、子どもにとっては大切なものが学べるお手伝い。
しかし、親の心構えや行動によって、子どものやる気を奪ってしまったり、成長の機会を逃してしまったりするのです。
どのようなことに気をつければ、子どものためになるのでしょう?
そこにも、3つのポイントがあります。
そのポイントは、また次回お伝え致します。
Category マナー . 専門家コラム . 親と子のコミュニケーション 2015.10.22